「ソーセージ」と「ウィンナー」の違い、あなたは説明できますか?
商品のイメージからウィンナーは肉、ソーセージは魚というイメージを持っている人もいるかもしれません。
このページを読めば「ソーセージ」と「ウィンナー」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ソーセージの定義
牛・豚・羊の腸などに各種の調製した挽肉を詰め、乾燥・湯煮・燻製等した保存食品。血液・内臓・穀物・野菜・香辛料などを混ぜたものなど、種類が多い。腸詰。
広辞苑 第七版 1703Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ソーセージは調味料や香辛料で味付けした挽肉を、腸などに詰めたものの総称であることが分かりました。
ソーセージは腸詰の総称であるため、使用する肉は牛・豚・鶏・羊と決まりはなく、太さや長さも様々なものがあります。
つまり、ウィンナーもフランクフルトもソーセージの一種なのです。
また、日本では”おさかなソーセージ”や”魚肉ソーセージ”といった商品がかなりメジャーなため、ソーセージ=魚のイメージを持つ人もいるかもしれませんが、本来のソーセージは肉となります。
ウィンナーの定義
(「ウィーンの」の意)ウィンナー‐ソーセージの略。
広辞苑 第七版 241Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ウインナーではなく正しくは「ウィンナー」であることが分かりました。
続けて「ウィンナーソーセージ」を広辞苑で調べると、
(Vienna sausage)ソーセージの一種。羊の腸または同程度の太さのケーシングを用いる。長さ約10センチメートルで、数珠じゅずつなぎにしてあることが多い。
広辞苑 第七版 241Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、腸詰の総称であるソーセージの一種であるウィンナーソーセージは「羊の腸」に肉だねを詰めることが分かりました。
腸に似せた人工的なケーシング(ソーセージの皮)を使用するものや、皮なしを謳う商品もありますが動物の腸に詰める場合は牛や豚ではなく「羊の腸」を使用します。
また、JAS(日本農林規格)ではウィンナーのケーシングの幅は直径20mm未満と定められているため、これよりも太いものはソーセージではありますが、ウィンナーではありません。
つまり「ソーセージ」と「ウィンナー」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ソーセージは「腸詰の総称」
- ウィンナーは「ウィンナーソーセージの略で、幅が20mm以内で、人口のケーシングまたは羊の腸に味付けした挽肉を詰めたソーセージ」
となり、ウィンナーには明確な規定があることが分かりました。
豚肉や鶏肉が使われていることもあるウィンナーですが、挽肉を詰める皮は羊であることは知らない人も多いかもしれません。
また、ハムとベーコンの違いやサラミとカルパスの違いなどについてもまとめています。
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