氷砂糖の「ロック」と「クリスタル」の違い、あなたは説明できますか?
果実酒やシロップをつくるのに欠かせない氷砂糖ですが、実はロックとクリスタルの2種類に分かれます。両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば氷砂糖の「ロック」と「クリスタル」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ロックの定義
「ロック」を広辞苑で調べると、
岩。岩石。岩壁。岩礁。
広辞苑 第七版 3147Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ロック」は岩を意味します。
つまり氷砂糖のロックとは、ゴツゴツした岩のような形の氷砂糖であることがわかりました。
ロックは糖液を結晶室に静置し、約2週間程度かけてゆっくりと結晶を育てることで作られます。自然結晶なので、それぞれ大きさも形もバラバラなのが特徴です。
表面積が大きく水に溶けやすいため、漬ける期間の短い果実シロップなどに向いています。
ちなみに、砂糖にはいくつか種類がありますが、その中で最も純度が高いのが氷砂糖です。
◎氷砂糖>グラニュー糖>上白糖>三温糖
クリスタルの定義
「クリスタル」を広辞苑で調べると、
水晶。結晶。
広辞苑 第七版 867Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「クリスタル」は結晶を意味します。つまり氷砂糖のクリスタルとは、結晶の形をした氷砂糖であることがわかりました。
クリスタルは、小さな氷砂糖を種結晶として機械に入れ、これを糖液に浸して回転させながら結晶を大きく育てることで作られますが、3~4日で結晶化し、きれいな16面体を形成しているのが特徴です。
つまり氷砂糖の「ロック」と「クリスタル」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ロックは「ゆっくり時間をかけて結晶化させた、大きさや形がバラバラの氷砂糖」
- クリスタルは「短期間で結晶化させた、16面体の氷砂糖」
となり、「ロック」は自然にできた砂糖の結晶であるに対し、「クリスタル」は種結晶をもとに成長させた砂糖の結晶であることが分かりました。
角砂糖と氷砂糖の違いはこちらでまとめています。
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