「琺瑯」と「陶器」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも鍋や器に使われる素材ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「琺瑯」と「陶器」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
琺瑯の定義
「琺瑯」を広辞苑で調べると、
鉄・アルミニウムなど金属の素地に釉うわぐすりを塗って焼き、ガラス質に変えたもの。防錆ぼうせい・装飾などを目的とする。釉の成分は珪石・長石・硼砂ほうしゃ・粘土・蛍石・酸化錫・炭酸ナトリウムなど。装飾品では七宝しっぽう焼がある。琺瑯引。瀬戸引。エナメル引。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「琺瑯」は金属の素地をガラスで覆ったものであることがわかりました。
琺瑯は、酸やアルカリに強く、においがつきにくい特長があるため、鍋や保存容器としても人気の材質です。
また、水や汚れにも強い琺瑯はキッチンや洗面台などにも人気の材質として使用されています。
陶器の定義
「陶器」を広辞苑で調べると、
土器のさらに進歩した焼物で、素地きじが十分焼き締まらず吸水性があり、不透明で、その上に光沢のある釉薬うわぐすりを用いたもの。粟田焼・薩摩焼の類。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「陶器」とは、土を主原料として、長石や石英を混ぜて焼いて作ったものの総称であることがわかりました。
陶器は原料や焼成温度によって土器、陶器、炻器、磁器の4つにわけられます。
つまり「琺瑯」と「陶器」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 琺瑯は「金属の素地をガラス質で覆ったもの」
- 陶器は「土を原料に、長石や石英を混ぜて焼いて作ったもの」
となり、両者の違いは素材と作り方であることがわかりました。
「陶器と磁器の違い」や「ホーロー鍋とステンレス鍋の違い」についてもまとめています。
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