お鍋の「ホーロー」と「ステンレス」の違い、あなたは説明できますか?
「そのまま食卓に出してもオシャレ」などと人気のホーロー鍋ですが、ステンレス製の鍋と一体何が違うのでしょうか。
このページを読めば鍋の「ホーロー」と「ステンレス」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ホーロー鍋の定義
「琺瑯(ほうろう)」を広辞苑で調べてみると、
(enamel)鉄・アルミニウムなど金属の素地に釉うわぐすりを塗って焼き、ガラス質に変えたもの。防錆ぼうせい・装飾などを目的とする。釉の成分は珪石・長石・硼砂ほうしゃ・粘土・蛍石・酸化錫・炭酸ナトリウムなど。装飾品では七宝しっぽう焼がある。琺瑯引。瀬戸引。エナメル引
広辞苑 第七版 2684Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、琺瑯の中身は強くて耐久性のある鉄とキレイなガラスとを融合させた、金属とガラスのいいとこどりをした製品であることが分かりました。
キッチンや浴槽の他、食器や保存容器、鍋などに使用される琺瑯ですが、調理器具としての琺瑯は中身が金属のために熱の伝導率がよく、焦げ付きにくいため煮込み料理や無水調理などに重宝するのが特徴です。
また、臭い移りがしづらく、オーブンやガスコンロなどの直火にも使用できるため万能な調理器具でもあります。
このような使い勝手に加えて表面のガラス質に色を付けることで、食卓にそのまま出せる様な可愛らしい見た目になることが人気の秘訣でもあります。
ただし、重くて扱いにくい点、衝撃に弱く落とすと割れる可能性があったり、急冷却することでも割れるなど扱いに注意が必要でもあります。
また、琺瑯の鍋や食器などは値段も高価なので贈り物に選ばれる商品でもあります。
ステンレスの定義
「ステンレス」を広辞苑で調べると、
(「さびない」の意)ステンレス鋼の略。
広辞苑 第七版 1573Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで更に「ステンレス鋼(こう)」を調べると、
耐食性にすぐれた合金鋼。クロム系とニッケル‐クロム系とに大別される。後者ではクロム18パーセント、ニッケル8パーセントの18‐8ステンレスが代表的。ステンレス‐スチール。不銹鋼。
広辞苑 第七版 1573Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ご家庭の鍋で最も一般的なステンレスの鍋は、合金で作られた金属製の鍋であることが分かりました。
ステンレス製の鍋は値段もピンキリですが、どこにでも売られており、軽くて扱いやすいためサイズ違いで複数所有しているご家庭も多いかと思います。
ステンレス製の鍋は琺瑯鍋に比べると熱伝導率は低いですが、適切に扱えば簡単に焦げたり錆びたりせず、何よりも落としても壊れない、急に冷却しても割れない強さがあるため、重ねて収納したりと気軽に使える魅力があります。
つまり鍋の「ホーロー」と「ステンレス」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ホーローは「金属とガラスのいいとこどりをした製品で、熱伝導率が良く見た目も可愛いため、煮込み料理に使用され、贈り物としても人気がある」
- ステンレスは「熱伝導率は琺瑯に劣るものの、軽くて丈夫で扱いやすい」
となります。
琺瑯鍋は「料理が美味しくなった」「甘みが引き出される」などと言われるように、料理好きの人に人気の調理器具ですが、高価であり、また重くて出し入れや洗い物が面倒になるデメリットもあります。
収納場所が十分にあるキッチンであればじっくりコトコトと煮込む調理に使用する琺瑯鍋と、手軽に使えるステンレス鍋のどちらもがあるとより美味しい料理を作ることが出来そうです。
しかし、収納場所等に制限がある場合は軽くて重ねてしまえるステンレス製の鍋に軍配が上がりそうです。
ミキサーとブレンダーの違いについてはこちらです。
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