「防水」と「撥水」の違い、あなたは説明できますか?
防水スプレーを買ったと思ったら撥水スプレーだった、なんてことはよくあるかもしれません。
このページを読めば「防水」と「撥水」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
防水の定義
水の流入・浸透を防ぐこと。
広辞苑 第七版 2674Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「防水加工」についても調べてみると、
織物・紙・皮革などに撥水はっすい性の皮膜をほどこして、水を通さないようにすること。
広辞苑 第七版 1Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、防水は「水の侵入を防ぐこと」です。
つまり、防水加工された商品は雨などに濡れても中まで水が浸入することを防いでくれます。
後から衣類などに吹きかけて水の侵入を予防する「防水スプレー」の場合はどうかと言うと、フッ素樹脂などで水をはじくこと、つまり「撥水」することで水の侵入を防いでくれます。
しかし、半永久的な効果はなく割とすぐに効果は薄れてしまうこと、またスプレーをかけたからといってその効果は完全なものでは無いため、長時間水に浸すなどすると中まで水が侵入してしまいます。
撥水の定義
水をはじくこと。
広辞苑 第七版 2362Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「撥水加工」で調べると、
繊維を疎水化し、水をはじく性質を与える加工。
広辞苑 第七版 2362Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「撥水」は水をはじく性質のことです。
そのため「撥水加工」の商品は少量の雨などであれば水をはじくが、防水では無いため大量の水だと中まで水分が侵入してしまいます。
「撥水スプレー」の場合も同様に水をはじく効果を発揮しますが、大量の水が相手だとはじききれずに侵入してしまうほか、その効果は完全なものではなく長く続くものないため、衣類などに吹きかける場合には小まめにスプレーをすることが大切です。
つまり「防水」と「撥水」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 防水は「水の侵入を防ぐことだが、防水スプレーの場合は撥水スプレーと同じ」
- 撥水は「水をはじく性質のため、大量の水だと中まで侵入してしまう」
となり、初めから防水加工されている商品であれば水の侵入を防ぐことが出来ても”防水スプレー”だと撥水スプレーと変わらないことが分かりました。
つまり、雨や雪に対応するためのスプレーは防水でも撥水でもどちらでも大差はないようです。
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