リネンと麻の違い、あなたは説明できますか?
衣類などに使われる「リネン」と「麻」。
サラリとした生地が特徴的ですが、両者は一体何が違うのでしょうか。
このページを読めば「リネン」と「麻」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
リネンの定義
リンネルのこと。
広辞苑 第七版 3081Pより [発行所:株式会社岩波書店]
リネンは「リンネル」とも呼ぶようです。
続いて「リンネル」を広辞苑で調べてみると、
亜麻の繊維で織った薄地織物。リネン。
広辞苑 第七版 3105Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、リネンは「亜麻(あま)の繊維でできた織物のこと」で、リネンは英語、リンネルはフランス語となります。
リネンは丈夫で、吸水性・通気性・保温性に優れているため、衣類や寝具などに使われます。
麻の定義
大麻たいま・苧麻からむし・黄麻・亜麻・マニラ麻などの総称。また、これらの原料から製した繊維。糸・綱・網・帆布・衣服用麻布・ズックなどに作る。お。
広辞苑 第七版 40Pより [発行所:株式会社岩波書店]
麻には多くの種類がありますが、日本で衣類等に使われている麻の多くは苧麻(ラミー)と亜麻(あま)です。
衣類表記に「麻」と書かれていても「ラミーか亜麻か」の表記はされていない場合もありますが、亜麻が使われていることが最も多いようです。
つまり「リネン」と「麻」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- リネンは「亜麻(あま)が原料の織物で、リンネルとも言う」
- 麻は「亜麻や大麻などの総称であるが、衣類で使われるのは亜麻もしくは苧麻(ラミー)がほとんど」
となり、麻の中にリネンも含まれていることが分かりました。
また、「麻」と表記されている衣類もほとんどが「亜麻」を使用していることから、生地としての麻は、麻=リネンと認識で良いと思われます。
シルクとコットンの違いについてもまとめています。
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