「警察庁」と「警視庁」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも警察組織を意味する言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「警察庁」と「警視庁」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
警察庁の定義
「警察庁」を広辞苑で調べると、
警察に関する中央の機関。国家公安委員会の管理に属し、警察庁長官を長とする。1954年警察法の改正により創設。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「警察庁」は日本全国の警察を管理・運営している機関であることが分かりました。
警察庁のトップは警察庁長官となり、全国の警察を管理監督する絶大な権力をもつことになります。
また、警察庁は国家公安委員会の特別機関であり、内閣総理大臣の管轄下の組織でもあります。
警察と名前はついていますが、現場での操作は行わず、各都道府県の警察の管理や運営を行う組織であり、警察の警察と呼ばれることもあります。
警視庁の定義
「警視庁」を広辞苑で調べると、
東京都の警察行政をつかさどる官庁。長として警視総監をおき、管内には警察署をおく。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「警視庁」は日本の首都である東京都を管轄する警察組織であることが分かりました。
各都道府県には統括する警察本部があり、大阪府なら「大阪府警察本部(大阪府警)」、埼玉県なら「埼玉県警本部(埼玉県警)」ですが、その東京版が『警視庁』ということになります。
東京都だけ東京都警察本部と言わず、警視庁と呼ぶのには違和感がありますが、日本最大の職員数を誇ること、首都を守護していることをふまえ、他の警察本部とあえて区別していると思われます。
つまり「警察庁」と「警視庁」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 警察庁は「日本全国の警察を管理・運営している機関」
- 警視庁は「東京都内の警察署を束ねる東京警察本部」
となり、警視庁は警察庁の管理下にある警察組織の1つであることがわかりました。
ちなみに警視庁において、警視正より上の警察官の任命は、国家公安委員会が東京都と公安委員会の同意を得て行うように、警察法で定められているそうです。
取締役と執行役と監査役の違いについてもまとめています。
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