「沿岸漁業」と「沖合漁業」と「遠洋漁業」の違い、あなたは説明できますか?
どれも漁業に関する用語ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「沿岸漁業」と「沖合漁業」と「遠洋漁業」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
沿岸漁業の定義
「沿岸漁業」を広辞苑で調べると、
岸沿いの海で小型の漁船で営む漁業。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「沿岸漁業」は岸沿いの海で小型の漁船で営む漁業、ということがわかりました。
「沿岸漁業」は、海岸に近い浅い海域で行われる漁業活動です。
主に沿岸や浜辺に近い水域に生息する魚や、貝類などの水産資源を対象とし、小規模な船舶や漁具を使って漁獲します。
つまり「沿岸漁業」とは、海岸近くの浅い海域で行われる漁業活動であるといえます。
沖合漁業の定義
「沖合漁業」を広辞苑で調べると、
沖合で行われる漁業。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「沖合漁業」は沖合で行われる漁業、ということがわかりました。
「沖合漁業」は、遠洋漁業種と定置網・地引網漁業を除き、10トン以上の動力漁船を使用する漁業です。
例えば、沖合の漁場や大洋で行われる、マグロやサバなどの大規模な漁業活動が典型的な「沖合漁業」です。
つまり「沖合漁業」とは、比較的大型の漁船を用いて沖合の海域で行われる漁業活動、であるといえます。
遠洋漁業の定義
「遠洋漁業」を広辞苑で調べると、
一般に公海や他国の200海里内の海域で操業する漁業。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「遠洋漁業」は公海や他国の200海里内の海域で操業する漁業、ということがわかりました。
「遠洋漁業」は、海岸から遠く離れた深海域や、他国の排他的経済水域で行われる漁業活動です。
一般的には大型の漁業船やトロール船を使用し、長期間の航海を行って漁獲します。
太平洋や大西洋などの海洋上で行われる、マグロやカツオ漁などが「遠洋漁業」です。
つまり「遠洋漁業」とは、太平洋や大西洋などの海洋上で行われる漁業活動、であるといえます。
つまり「沿岸漁業」と「沖合漁業」と「遠洋漁業」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 沿岸漁業は「岸沿いの海で小型の漁船で営む漁業」
- 沖合漁業は「沖合で行われる漁業」
- 遠洋漁業「公海や他国の200海里内の海域で操業する漁業」
となり、「沿岸漁業」は海岸近くの浅い海域で行われる漁業活動で、「沖合漁業」は比較的大型の漁船を用いて沖合の海域で行われる漁業活動、「遠洋漁業」は太平洋や大西洋などの海洋上で行われる漁業活動であることがわかりました。
魚介類と魚貝類の違いはこちらでまとめています。
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