「柔道整復師」と「鍼灸師」と「整体師」の違い、あなたは説明できますか?
どれも身体の不調を整える職業ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「柔道整復師」と「鍼灸師」と「整体師」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
柔道整復師の定義
「柔道整復師」を広辞苑で調べると、
厚生労働大臣の免許を得て、骨折・脱臼・捻挫などの整復を行う者。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「柔道整復師」は骨折・脱臼・捻挫などの整復を行う者、ということがわかりました。
「柔道整復師」は国家資格を持つ医療専門職で、骨折や脱臼、打撲、捻挫などの治療を行います。
治療の際は、「柔道整復術」と呼ばれる日本古来の技術を使い、手や簡単な器具を使って骨や関節の位置を元に戻したり、固定したりするのが一般的です。
例えば、スポーツ中に捻挫をした場合、「柔道整復師」が手技を使って適切に処置することで、回復を促進します。
つまり「柔道整復師」とは、日本古来の技術でケガの治療を行う医療専門職、であるといえます。
針灸師の定義
「針灸」を広辞苑で調べると、
鍼(はり)と灸(きゅう)。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「針灸師」は鍼(はり)と灸(きゅう)で治療を行う医師、ということがわかりました。
「鍼灸師」は、鍼(はり)や灸(きゅう)を使って体のバランスを整え、痛みや不調を改善する、国家資格を持つ医療専門職です。
「針灸師」は、鍼と灸により体の特定の点(ツボ)に刺激を与え、自然治癒力を高めるのが主な治療方法です。
例えば、慢性的な肩こりや腰痛に悩む人が「鍼灸治療」を受けることで、痛みが軽減されることがあります。
つまり「針灸師」とは、鍼と灸を使用して自然治癒力を高める医療専門職、であるといえます。
整体師の定義
「整体」を広辞苑で調べると、
手技によって骨格のゆがみや異常を整え、健康増進をはかる医業類似行為。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「整体師」は手技によって骨格のゆがみや異常を整える専門職、ということがわかりました。
「整体師」は、筋肉や関節をほぐしたり、矯正したりして体のバランスを整え、痛みや不調を改善します。
「整体」の施術に国家資格は不要で、民間の資格やトレーニングを受けて活動するのが一般的です。
例えば、長時間のデスクワークで体が固まってしまった場合などに、「整体師」が手技を使って筋肉をほぐし、体のバランスを整えます。
つまり「整体師」とは、体のゆがみを手技で整える資格要件のない専門職、であるといえます。
つまり「柔道整復師」と「鍼灸師」と「整体師」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 柔道整復師は「骨折・脱臼・捻挫などの整復を行う者」
- 針灸師は「鍼(はり)と灸(きゅう)で治療を行う医師」
- 整体師「手技によって骨格のゆがみや異常を整える専門職」
となり、「柔道整復師」は日本古来の技術でケガの治療を行う医療専門職で、「鍼灸師」は鍼と灸を使用して自然治癒力を高める医療専門職、「整体師」は体のゆがみを手技で整える資格要件のない専門職であることがわかりました。
「整体と整骨院と接骨院の違い」についてまとめています。
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