「重唱」と「合唱」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも歌うことに関する言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「重唱」と「合唱」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
重唱の定義
「重唱」を広辞苑で調べると、
複数の独唱者が一人ずつ異なる声部を受け持って同時に歌うこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「重唱」は、それぞれの人が各声部(パート)を一緒に歌うことを指すことが分かりました。
「重唱」はそれぞれの歌手が同じ歌詞を歌ったり、別々の歌詞を歌うことがあります。また会話のように掛け合いで歌う場合もあります。例えばオペラのように物語調であれば通常の会話から「重唱」に転換していきます。特に物語が進行するうえで重要な部分で「重唱」となる特徴があります。
このように「重唱」は2人以上で各パートを歌うことであると言えます。
合唱の定義
「合唱」を広辞苑で調べると、
多くの人が声をそろえて歌うこと。また、同じ文句を一斉に唱えること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
多人数が2部・3部・4部などに分かれ、一つの響きをなすように歌い合わすこと。
とのことで、「合唱」は、大勢の人が声を合わせて歌うことであることが分かりました。
「合唱」は、一般的に一つの声部のみを大勢で歌うことを指しますが、狭義には複数の声部をそれぞれの人で歌うことも意味します。
例えば、ソプラノ、アルト、テノール、バスは4声部の混声合唱となります。この場合は低い音域から高い音域それぞれに分かれて一緒に歌います。
このように「合唱」はみんなで一緒に歌うことを指すと言えるでしょう。
つまり「重唱」と「合唱」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 重唱は「それぞれの人が各声部を一緒に歌うこと」
- 合唱は「大勢の人が声を合わせて歌うこと」
となり、「重唱」は2人以上で各パートを歌うことを指すのに対し、「合唱」はみんなで歌うことであることが分かりました。
「歌う・謡う・唄う・謳うの違い」についてもまとめています。
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