「いくら」と「筋子」の違い、あなたは理解していますか?
筋子をバラしたらイクラと認識している人が多いですが、本当にバラしただけで名前が変わってしまうのでしょうか。
このページを読めば「いくら」と「筋子」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
いくらの定義
(魚卵の意)サケ・マスの卵を塩漬けにした食品。日本では、すじこに対し、成熟卵を卵巣からばらばらに搾り出して作ったものをいう。
広辞苑 第七版 145Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、いくらは「鮭または鱒の卵をバラバラにして塩漬けや醤油漬けにしたもの」であることが分かりました。
いくらはバラバラにしていることから「バラ子」とも呼ばれます。
また、「イクラ」はロシア語で「魚卵」の意味であるため、本来はどの魚の子でも全て「イクラ」となりますが、日本では「鮭と鱒の卵巣膜を外してバラバラにしたもの」のみを「イクラ」と呼び分けています。
イクラ自体に味は無いため、塩や醤油で味付けするのが一般的です。
筋子の定義
サケ・マスの未熟な卵を卵巣のまま取り出したもの。また、それを塩漬にしたもの。すじひき。すずこ。
広辞苑 第七版 1561Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、筋子は「鮭と鱒の卵に卵巣膜がついたままのもの」を指します。
さらに、スーパーでは、塩漬けのものを「筋子」、何も手を加えていないものを「生筋子」と販売されており、状態によって呼び名が変えられています。
つまり「いくら」と「筋子」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- いくらは「鮭または鱒の卵をバラバラにして塩漬けや醤油漬けにしたもの」
- 筋子は「鮭と鱒の卵に卵巣膜がついたままのもので、塩漬けしたものを”筋子”、そのままのものを”生筋子”と呼ぶ」
となります。
そのままか、バラしているかで呼び名が変わるのは不思議ではありますがイクラと筋子の呼び名違いは一般的な認識の通り、卵巣膜から剥がしたが否かであることが分かりました。
また、鮭とサーモンとトラウトサーモンの違いについてはこちらでまとめています。
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