「ざる蕎麦」と「もり蕎麦」と「せいろ蕎麦」の違い、あなたは理解していますか?
どれも同じに見える「ざる蕎麦」と「もり蕎麦」と「せいろ蕎麦」ですが、何が違うの?と思った経験のある方は多いはず。
このページを読めば「ざる蕎麦」と「もり蕎麦」と「せいろ蕎麦」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ざる蕎麦の定義
笊や簀すの子に盛ったそば。盛蕎麦と区別して、明治以後、上に焼海苔を細かくしてかける。ざる。
広辞苑 第七版 1202Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、現代では「ザルやすのこに盛り付けた蕎麦に海苔を乗せたもの」をざる蕎麦と呼ぶことが分かりました。
元々はざるに乗せた以外にも、皿に盛っただけの蕎麦と区別するために、そば粉やそばつゆにも上質なものが使われていたざる蕎麦ですが、現代では盛っただけの「もり蕎麦」と区別するために海苔を乗せるようになりました。
もり蕎麦の定義
ゆでた蕎麦を蒸籠せいろうなどに盛ってつけ汁で食べるもの。もり。
広辞苑 第七版 2927Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、お店では蒸籠に盛られていることの多い「もり蕎麦」ですが、お皿に盛られたものも「もり蕎麦」と呼ばれることが分かりました。
容器に関わらず、具のない茹でただけの蕎麦を汁につけて食べるものを「もり蕎麦」と言います。
せいろ蕎麦の定義
せいろ蕎麦は広辞苑に掲載がないため、レシピサイト等でリサーチしたところもともとせいろ蕎麦は「せいろで蒸した蕎麦」だったことが分かりました。
しかし現代では茹でた蕎麦をせいろに乗せたものを「せいろ蕎麦」と呼びます。
つまり「ざる蕎麦」と「もり蕎麦」と「せいろ蕎麦」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ざる蕎麦は「ざるに盛って海苔をかけた、つゆにつけて食べる蕎麦」
- もり蕎麦は「皿や蒸籠に盛った、つゆにつけて食べる具のない蕎麦」
- せいろ蕎麦は「せいろに盛ったそば」
となり、海苔の有無、器の違いによって呼び分けられていることが分かりました。
実際には蒸籠に盛っていても「ざる蕎麦」と販売しているなど曖昧です。
また、蒸籠に盛っていても海苔が乗っているから「ざる蕎麦」なのか「せいろ蕎麦」なのか、海苔が無いけど蒸籠に盛っているから「もり蕎麦」ではなく「せいろ蕎麦」なのか‥‥などはお店次第で曖昧なようです。
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