「たこ焼き」と「明石焼き」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも蛸が入った丸い食べものですが、「出汁に付ける」か否か以外の違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「たこ焼き」と「明石焼き」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
たこ焼きの定義
溶いた小麦粉に卵を混ぜ、出し汁・天かす・ねぎなどを加えて鉄製の型に流しこみ、刻んだ蛸を入れて球形に焼き上げた食品。ソース・青のり・削りぶしなどを掛けて食する。大阪から全国に広まる。
広辞苑 第七版 1794Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、たこ焼きは大阪名物の粉もので、生地には蛸の他、天かすやネギ、紅しょうがなどを入れて専用の型で丸く焼き上げるのが特徴です。
中までしっかり火の通ったものもありますが外はカリカリに焼き固まり、中はトロっとした焼き立ての熱々を頂くのが良いですよね。
トッピングにはソース・マヨネーズ・青のり・かつお節などが定番で、全国あらゆる場所で食べられるだけでなく、大阪府民の枠を超え今や全国にたこ焼き器を持つ家庭が多いようです。
明石焼きの定義
小麦粉と卵をだし汁で溶いて作った薄めの生地に、刻んだ蛸たこを入れて球状に焼いた食品。だし汁につけて食べる。
広辞苑 第七版 22Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、一見たこ焼きをだし汁に付けているようにも見える明石焼きですが、具材は蛸のみとシンプルなことが分かりました。
卵と水分が多いため軟らかく、専用のくぼみの浅い鍋て焼くため、丸く平べったいのが特徴です。
熱々の明石焼きを冷たいだし汁につけて冷やして頂きます。
また、兵庫県明石市の郷土料理である明石焼きは通常の玉子焼きと区別するために「明石焼き」と呼ばれるようですが、卵を多く使う”卵焼き”であり、地元では「玉子焼き」とも呼ばれているようです。
つまり「たこ焼き」と「明石焼き」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- たこ焼きは「大阪名物で、小麦粉や卵を溶いた硬めの生地に蛸や天かすなどを入れてソースや青のりをかけて食べる」
- 明石焼きは「兵庫県明石市の郷土料理である”玉子焼き”のことで、卵の多い軟らかい生地に具材は蛸のみで、冷たいだし汁につけて食べる」
となります。
いずれもたこ焼き店で食べることのできる似ている両者ですが、具材や使用する鍋、食べ方など多くの違いがあり、発祥も異なる全く別の食べ物であることが分かりました。
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