「山地」と「山脈」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも陸地が盛り上がった地形ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「山地」と「山脈」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
山地の定義
「山地」を広辞苑で調べると、
山の多い土地。山の中の土地。陸地の突起部、すなわち、山が集合したもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「山地」は山の中の土地ということが分かりました。
山地は平地にくらべ、比較的大きな起伏や傾斜などがあり、複数の山からなる広い地域を指します。
山地は起伏の大きさによって、大まかに以下の3つに分類されます。
- 起伏が約2,000m以上:高山性山地
- 起伏が約1,000m程度:中山性山地
- 起伏が約500m以下:低山性山地

山脈の定義
「山脈」を広辞苑で調べると、
脈状に連なる山地。やまなみ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「山脈」は細長く連なって伸びている山地ということが分かりました。
「奥羽山脈」や「飛騨山脈」など山脈を分ける場合は、一般的に峠や川で区切られています。
一方で地質学など、主に学術的な意味で「山脈」と表現する場合、一般的な山脈とは定義が異なることがあります。
山脈の学術的な定義は「プレートと呼ばれる、岩盤の相互作用によって形成された、山の集まりである」とされています。
ちなみに、細長く連なって伸びる山地でも、高さが比較的低いものは山脈ではなく「高地」と呼びます。

つまり「山地」と「山脈」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 山地は「山の中の土地で、複数の山からなる広い地域」
- 山脈は「細長く連なって伸びている山地」
となり、「山地」は山あいの広い地域を指すのに対し、「山脈」は細長く連なって伸びている山であることが分かりました。
登山とトレッキングの違いはこちらでまとめています。
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