「鮭いくら」と「鱒いくら」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも赤くて小さいプチプチした食感の魚卵で、お寿司などで人気の食材ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「鮭いくら」と「鱒いくら」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
鮭いくらの定義
まず「いくら」を広辞苑で調べると、
(魚卵の意)サケ・マスの卵を塩漬けにした食品。日本では、すじこに対し、成熟卵を卵巣からばらばらに取り出して作ったものをいう。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「いくら」はサケやマスの卵を塩漬けにした食品です。
つまり「鮭いくら」とは、サケの卵を塩漬けにした食品であることがわかりました。
水産業界では、一般的に「いくら」と言えば「鮭いくら」のことを指します。
もともと日本では、魚卵をバラバラにする前のもの(筋子)と粒状にばらしたものを区別する呼び方はありませんでした。
その後、ロシア語でほぐした魚卵を意味する「イクラー」という言葉が日本に伝わり、日本でも粒状のものが「いくら」と呼ばれるようになりました。
鱒いくらの定義
上記同様に「いくら」を広辞苑で調べると、
(魚卵の意)サケ・マスの卵を塩漬けにした食品。日本では、すじこに対し、成熟卵を卵巣からばらばらに取り出して作ったものをいう。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことなので、「鱒いくら」とは、マスの卵を塩漬けにした食品であることがわかりました。
水産業界では、 原料にマスの卵を使う場合は「鱒いくら」と呼んで区別していますが、飲食店のメニューやスーパーの商品パッケージでは「いくら」とだけ表記している場合もあります。
見た目は鮭いくらと似ていますが、鱒いくらの方が値段が安く、粒が小さいのが特徴です。
つまり「鮭いくら」と「鱒いくら」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 鮭いくらは「サケの卵を塩漬けにした粒状の食品」
- 鱒いくらは「マスの卵を塩漬けにした粒状の食品」
となり、どちらも魚卵の塩漬けをバラバラにした食品で見た目も良く似ていますが、水産業界で言うところのいくらは「鮭いくら」のことを指していて、「鱒いくら」は値段が安く粒が小さいことが分かりました。
鮭とサーモンとトラウトサーモンの違いについてもまとめています。
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