「B級グルメ」と「A級グルメ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもご当地料理としてイベントなどで見かけることのある言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「B級グルメ」と「A級グルメ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
B級グルメの定義
「B級グルメ」は広辞苑に掲載がないため、まずは「B級」について広辞苑で調べると、
ABCなどの等級に分けたうちの一つ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
最良ではないが、それなりの良さがあること。
とのことなので、「B級」のグルメとは、そのまま言い換えるとA級には及ばないけれどそれなりの良さがある第2位の料理を表しています。
また、一般的に「B級グルメ」は安価で庶民的でありながら気軽に食べられる料理のことを意味しています。
元は1985年ごろに生まれた言葉で、昔からその土地にある伝統的な料理のことを「B級グルメ」と呼んでいました。
しかし2006年ごろになるとB級グルメを各地域の町おこしに活用しようとする試みが目立つようになり、古い伝統がなくても地域の特徴をいかしているものを「B級(ご当地)グルメ」と呼ぶようになりました。

A級グルメの定義
「A級グルメ」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べてみたところ、2010年に新潟県で行われた『雪国A級グルメ』というプロジェクトから生まれた言葉であることがわかりました。
『雪国A級グルメ』のコンセプトは「安全性に配慮した雪国の伝統の料理」を継承していこうというものでしたが、地産地消的な意味合いをもって全国に広がっていきました。
現在ではB級グルメと対比するような言葉として用いられることもあり、「地域の特産品や名産品としてブランド化され、有名かつ高価で、あまり他地域には出回らないもの」という意味をもっています。

つまり「B級グルメ」と「A級グルメ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- B級グルメは「安価で贅沢でない材料を使っており、庶民的でありながら気軽に食べられる料理」
- A級グルメは「地域の名産品としてブランド化され、あまり他地域には出回らないもの」
となり、「B級グルメ」は手軽で安価な料理であるのに対し、「A級グルメ」は比較的高価な料理であることが分かりました。
「食通と美食家とグルメの違い」についてもまとめています。
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