「ペンチ」と「ラジオペンチ」と「ニッパー」の違い、あなたは説明できますか?
どれも似た形の工具ですが、三者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「ペンチ」と「ラジオペンチ」と「ニッパー」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ペンチの定義
「ペンチ」を広辞苑で調べると、
(pinchersの訛)物をつかんだり切断したりする鋏はさみ状の工具。主に針金の細工・切断などに使う。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ペンチ」は曲げる、挟む、引っ張る、ねじる、切るといった作業を行うための工具であることが分かりました。
先端はかみ合うようになっており、奥には刃がついているため切断もできます。
ラジオペンチの定義
「ラジオペンチ」は広辞苑に掲載がないため実際の商品を調べてみたところ、「ラジオペンチ」もペンチの一種であり、挟む、曲げる、引っ張る、切る、という作業を行うための工具であることが分かりました。
ラジオ全盛期に電気工作用に作られた工具であり、主にラジオに使っていたため「ラジオペンチ」と呼ばれています。
小さな部品でもつかみやすいように先端が細くなっているのが特徴です。
切断機能のないラジオペンチもあり、そちらは「丸ペンチ」と呼ばれています。
ニッパーの定義
「ニッパー」を広辞苑で調べると、
針金・電線を切断する鋏はさみ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ニッパー」は電気工事の際に配線コードを切断するための工具であることが分かりました。
ペンチと形は似ていますが、刃先は丸みを帯びていて切断に特化しているのが特徴です。
硬い針金などを切断するための「強力ニッパ」や、精密作業用の「マイクロニッパ」など、様々な種類があります。
つまり「ペンチ」と「ラジオペンチ」と「ニッパー」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ペンチは「針金などを加工するのに使う工具」
- ラジオペンチは「先端が細くなっているペンチ」
- ニッパーは「配線コードを切断するのに使う工具」
となり、「ペンチ」は挟む、曲げる、切るなど様々な加工ができる工具、「ラジオペンチ」はペンチと同じ役割で先端が細くなっているものであるのに対し、「ニッパー」は切断に特化した工具であることが分かりました。
アルミとステンレスとスチールの違いはこちらでまとめています。
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