「虫」と「蟲」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも生物に関する漢字ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「虫」と「蟲」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
虫の定義
「虫」を広辞苑で調べると、
本草学で、人類・獣類・鳥類・魚介以外の小動物の総称。昆虫など。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「虫」は人類・獣類・鳥類・魚介以外の小動物の総称であることがわかりました。
「虫」は、生物学的には節足動物門の一部や軟体動物などを指すことが一般的です。
具体的には、カブトムシ・クモ・カタツムリなどです。
また日本の文化や言い回しにおいて、「虫」は象徴的な意味を持つことがあります。
例えば、「虫の息」という言葉は、「小さな虫の呼吸の様に」といった比喩的な表現でもあります。
蟲の定義
「蟲」は広辞苑に掲載が無いため、Wikipedia等でリサーチしたところ、「蟲」は虫と同じ意味の漢字であることがわかりました。
「蟲」という漢字は「虫」の旧字体であり、古典文学や伝統的な文脈でよく見られ、より広い意味や象徴的な意味を持つ場合があります。
例えば、日本仏教の概念として「輪廻転生」があり、その一つである、「畜生道」に生まれ変わる存在として含まれるのが「蟲」です。
このような場合には、「蟲」は単なる動物以上の、精神的な意味合いも持ちます。
また、日本の古典文学や歌においては、自然の美しさやはかなさを表現する際に「蟲」の字が用いられることもあります。
具体的には、秋の夜長を象徴する「秋の蟲の音」などといった表現です。
つまり「蟲」は、「動物よりも、象徴的な表現や意味合いで使われることが多い漢字」と言えます。
つまり「虫」と「蟲」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 虫は「人類・獣類・鳥類・魚介以外の小動物の総称」
- 蟲は「虫と同じ意味の漢字」
となり、「虫」はカブトムシ・クモ・カタツムリなどであり、「蟲」は動物よりも、象徴的な表現や意味合いで使われることが多い漢字、であることがわかりました。
虫あみと魚あみの違いはこちらでまとめています。
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