「くずきり」と「ところてん」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもさっぱりした食べ物で、夏になると食べたくなりますが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「くずきり」と「ところてん」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
くずきりの定義
「くずきり」を広辞苑で調べると、
①水溶き葛粉を加熱して薄く流し固め、細く切ったもの。黒蜜を添えて食べる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②1に似せてでんぷんで作った乾物。ゆでて同様に食べるほか、鍋物などに使う
とのことで、「くずきり」は葛粉を水で溶き、固めて細く切ったもので、黒蜜をかけて食べる食べ物であることが分かりました。
「くずきり」は「葛」という植物の根から作られています。
葛の根を粉末状にして水で洗い、デンプンのみを乾燥させて出来た葛粉に水を加え、加熱することで固まります。
「くずきり」は京都が発祥の甘味ですが、今では日本中の和菓子屋で売られていたり、飲食店ではデザートとして提供されています。
ところてんの定義
「ところてん」を広辞苑で調べると、
(「心太(ココロブト)」をココロテイと読んだものの転か)
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
テングサやオゴノリを洗ってさらし、煮てかすを去った汁を型に流しこんで冷却・凝固させた食品。心太突きで突き出して細い糸状とし、芥子醤油・酢・黒蜜などをかけて食べる。寒天からもつくる。こころぶと。
とのことで、「ところてん」はテングサを煮て出た汁を冷やして固めたもので、心太突きで突き出して細くし、醤油や酢などをかけて食べる食べ物であることが分かりました。
「ところてん」は天草という海藻から作られています。心太突きは格子状になっていて、固まった「ところてん」を入れて押し出すことで細い麺のようになった「ところてん」が出てきます。
「くずきり」のように黒蜜をかける食べ方もあれば、三杯酢をかけて食べたりと、地域によってさまざまな食べ方があります。
つまり「くずきり」と「ところてん」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- くずきりは「葛という植物の根から作られていて、黒蜜をかけて食べる甘味として親しまれている」
- ところてんは「天草という海藻から作られており、地域によってさまざまな食べ方がある」
となり、「くずきり」も「ところてん」もさっぱりとした喉越しが特徴の食べ物ですが原材料に違いがある食べ物であることが分かりました。
デザートとスイーツの違いはこちらでまとめています。
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