「えんどう豆」と「グリンピース」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも緑色をした豆の一種ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「えんどう豆」と「グリンピース」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
えんどう豆の定義
「えんどう(豌豆)」を広辞苑で調べると、
春、紫・紅・白色のスイートピーに似た蝶形花をつける。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
種子を食用とし、茎葉を飼料とする。完熟豆が赤褐色の赤豌豆、花後の若い莢さやを食べる莢豌豆など、多くの品種がある。
とのことで、「えんどう豆」はマメ科の作物であるエンドウの種子であることが分かりました。
「豌豆」は「えんどう」と読みますが、一般的には「えんどう豆」と呼ばれています。
えんどう豆は同じ品種でも、収穫するタイミングや食べる部位によって名称が変わります。
例えば、未熟なさやを食べる場合は「さやえんどう」で、完熟して茶色になった豆は「えんどう豆」などです。
また若い苗や、つる先など柔らかい茎葉も野菜として利用され、スーパーなどでは「豆苗」として販売されています。
えんどう豆は栄養価の高い緑黄色野菜でもあり、特に豆の部分には、たんぱく質が多く含まれています。

グリンピースの定義
「グリンピース」を広辞苑で調べると、「グリーンピース」で掲載がありました。
青豌豆。また、それを缶詰などに加工したもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「グリンピース」は正しくは「グリーンピース」であり、は青いえんどう豆を指すことが分かりました。
青豌豆とは、豆がまだ未完熟で、緑色の時期に収穫したえんどう豆の呼び名です。
つまり「グリーンピース」は、「えんどう豆」の未熟な種子を食べる場合の名前、となります。
緑色の色彩が鮮やかなため、肉料理やスープ、チキンライスなどの彩りにも利用されます。
グリンピースは古代エジプト等で食べられていた記録があり、世界最古の農作物ともいわれています。

つまり「えんどう豆」と「グリンピース」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- えんどう豆は「種子を食用とするマメ科の作物」
- グリンピースは「未完熟で、緑色の時期に収穫したえんどう豆」
となり、「えんどう豆」はマメ科の作物で、「グリンピース」は未完熟のえんどう豆であることが分かりました。
落花生とピーナッツの違いはこちらでまとめています。
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