「ブラックペッパー」と「ホワイトペッパー」と「グリーンペッパー」と「ピンクペッパー」の違い、あなたは説明できますか?
どれも胡椒の種類ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「ブラックペッパー」と「ホワイトペッパー」と「グリーンペッパー」と「ピンクペッパー」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ブラックペッパーの定義
「ブラックペッパー」を広辞苑で調べると、
黒胡椒(コショウ)。→胡椒。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、次に「胡椒」を広辞苑で調べると、
①コショウ科の蔓性常緑木本。普通は雌雄同株。ときに両性花もつける。インド南部の原産とされる香辛料作物で、熱帯各地で栽培。果実は豌豆(エンドウ)大の液果で、熟すれば赤色。
②1の実を加工した香辛料。黒胡椒は未熟果を、白胡椒は成熟果の果皮を除いたものを乾燥し、粉末としたもの。味は辛く、肉の臭いなどを消し、古くから高価で取引された。ペッパー。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「胡椒」はインド南部が原産の作物で、胡椒の実を加工して作られることが分かりました。
中でも「ブラックペッパー(黒胡椒)」は、胡椒の実が熟する前のものを収穫して乾燥させることで完成します。
ミルで荒くすり潰して使う丸い粒状のものと、細かい粉末状になったものが売られています。
ホワイトペッパーの定義
「ホワイトペッパー」は広辞苑に掲載がないため「胡椒」で調べると、
白胡椒は成熟果の果皮を除いたものを乾燥し、粉末としたもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ホワイトペッパー」は「白胡椒」とも言い、胡椒の実が熟したものを収穫して皮を除き、乾燥させて粉末にしたものであることが分かりました。
「ブラックペッパー」と比べてマイルドな味わいで、色が白いため、クリームシチューなどの白い料理でも目立たず重宝されています。
グリーンペッパーの定義
グリーンペッパーを広辞苑で調べると、
(green peppercorn)こしょうの未熟果。乾燥・水煮・冷凍などの加工を施して香辛料とする。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「グリーンペッパー」は胡椒の実が熟する前に収穫した後に塩漬けやフリーズドライ加工をしたものであることが分かりました。
「グリーンペッパー」は「ブラックペッパー」と収穫のタイミングは同じですが、黒くならないようにその後の工程が違っています。
色がきれいなので、料理の付け合わせとしてトッピングされます。
ピンクペッパーの定義
「ピンクペッパー」は広辞苑に掲載がないためWikipedia等で調べると、「ピンクペッパー」は「ブラックペッパー」などと違う植物から作られていることが分かりました。
「ブラックペッパー」などはコショウ科の植物から作られますが、「ピンクペッパー」はウルシ科などの植物の実を乾燥させて作られています。
「ピンクペッパー」はほのかなスパイシーさはあるものの辛みはないため、鮮やかなピンク色で料理を華やかにするために使われます。
つまり「ブラックペッパー」と「ホワイトペッパー」と「グリーンペッパー」と「ピンクペッパー」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ブラックペッパーは「完熟する前の胡椒の実を皮付きのまま乾燥させたもの」
- ホワイトペッパーは「完熟した胡椒の実の皮をむいて乾燥させたもので、白っぽい料理でも目立たないので重宝されている」
- グリーンペッパーは「完熟する前の胡椒の実を皮付きのまま塩漬けやフリーズドライ加工したもので、料理のトッピングとして使われる」
- ピンクペッパーは「ウルシ科などの植物の実を乾燥させたもので、辛みはなく料理を鮮やかに仕上げる」
となり、「ブラックペッパー」と「ホワイトペッパー」と「グリーンペッパー」は同じ胡椒の実から作られますがその工程が少し違っているのに対し、「ピンクペッパー」はそもそも使っている植物が違うことが分かりました。
一味唐辛子と七味唐辛子の違いはこちらでまとめています。
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