「金平糖」と「琥珀糖」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも色鮮やかな甘いお菓子ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「金平糖」と「琥珀糖」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
金平糖の定義
「金平糖」は「コンペイトー」で広辞苑に掲載がありました。
氷砂糖を水に溶かして煮詰め小麦粉を加えたものに、炒った芥子けしや胡麻などを種に入れ、かきまわしながら加熱して製する。周囲に細かいいぼ状の突起がある。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「金平糖」は氷砂糖、水などを原料としたお菓子であることが分かりました。
「金平糖」の語源は、ポルトガル語のconfeitoから来ており砂糖菓子の意味を持ちます。
漢字は当て字で砂糖の甘味が強いことから金平という字があてられたと言われています。また、「金平糖」はカステラや有平糖などと共に南蛮菓子としてポルトガルから日本へと伝わりました。
「金平糖」は主に砂糖で作られているため、基本的に甘い味がしますが、例えばピンク色であれば桜の風味がしたり透明であれば純粋な甘さを感じたりと色によってさまざまな風味がします。
琥珀糖の定義
「琥珀糖」を広辞苑で調べると、
煮溶かした寒天に、砂糖と鬱金粉うこんことを加えて煮詰め、レモンまたは橙皮油を混ぜて冷やし固めた菓子。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「琥珀糖」は砂糖などで味付けした寒天にレモンや橙皮油を混ぜて作るお菓子であることが分かりました。
「琥珀糖」は、江戸時代から食べられていた伝統的な和菓子で当時は寒天と砂糖を混ぜただけの物で金玉糖(きんぎょくとう)と呼ばれていました。その後に寒天液を着色するようになり、その色から「琥珀糖」と呼ばれるようになりました。
「琥珀糖」は砂糖の甘さが豊かなことや独特の食感からお茶うけやデザートとして人気がありますが、甘さが強いことから、甘いものが苦手な方には向いていないお菓子です。
つまり「金平糖」と「琥珀糖」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 金平糖は「ポルトガルから伝わった氷砂糖、水などを原料としたお菓子」
- 琥珀糖は「日本発祥の砂糖、寒天などを原料としたお菓子」
となり、「金平糖」はポルトガルから伝わった南蛮菓子であるのに対し、「琥珀糖」は江戸時代から食べ続けられている伝統的な日本のお菓子であることが分かりました。
「アイシングクッキーとヨーチビスケットの違い」についてもまとめています。
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