「住所」と「本籍」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも個人が所属している地域を表す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「住所」と「本籍」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
住所の定義
「住所」を広辞苑で調べると、
住んでいるところ。生活の本拠である場所。すみか。すまい。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「住所」は実際に生活の拠点としている場所の情報であることが分かりました。
一般的には、市区町村に届け出ている「住民票」に登録されている場所と同じものを指します。
ただし、どこを「生活の拠点」とするかについては、居住する上での客観的な条件が揃っているかどうかや、本人にその場所を生活の中心とする意思があるかどうかなどを考慮して判断されます。
本籍の定義
「本籍」を広辞苑で調べると、
戸籍の冒頭に本籍として記載された場所。現実の住所とは関係なしに、どこに定めてもよく、また変更(転籍)もできる。原籍。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「本籍」は戸籍に登録されている場所であり、実際に住んでいるかどうかに関係なく定めることができることが分かりました。
夫婦関係や親子関係などの身分を証明する「戸籍謄本」や「戸籍抄本」を入手したい場合は、本籍が置かれている自治体で申請し取得する必要があります。
なお、本籍は日本国内であればどこにでも自由に置くことができます。
例えば有名な観光地や思い出の土地など、結婚して籍を作るときに縁のある場所を選ぶような人もいます。
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つまり「住所」と「本籍」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 住所は「実際に生活の拠点としている場所」
- 本籍は「戸籍に紐づけられている場所」
となり、「住所」は実際に住んでいる場所を指すのに対し、「本籍」はそこに住んでいるかどうかに関係なく登録できる場所であるということが分かりました。
戸籍謄本と戸籍抄本の違いについてもまとめています。
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