「ハラミ」と「サガリ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも焼肉のメニューなどでよく見かける、肉の部位を指す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「ハラミ」と「サガリ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ハラミの定義
「ハラミ」を広辞苑で調べると、
魚の身の、腹側の脂の多い部分。また、焼肉料理で横隔膜の部分の肉。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、肉に使う場合の「ハラミ」は主に横隔膜の部分です。
さらにインターネットで調べると、横隔膜の筋肉部のうち肋骨側(腹側)を指すことがわかりました。
ハラミは牛1頭から2本取れます。
厚みが薄く細長い形状をしていて、表面に膜が付いている場合があります。
サガリの定義
肉の部位としての「サガリ」は広辞苑に掲載がありませんでしたが、「下がり」という言葉を広辞苑で調べると、
上から下へ、または前から後へ位置のかわること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
という意味がありました。
さらにインターネットで調べると、「サガリ」は「ハラミ」同様に横隔膜部分の肉ですが、筋肉部のうち腰椎側のことを言うようです。
つまり「サガリ」とは、横隔膜からぶら下がっている背中側の肉であることがわかりました。
サガリは牛1頭から1本しかとれません。
筋繊維の方向と形状が琵琶の葉に似ていることから、「ビワハラミ」と呼ばれることもあります。
つまり「ハラミ」と「サガリ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ハラミは「横隔膜の腹側についている肉」
- サガリは「横隔膜の背中側についている肉」
となり、どちらも横隔膜の筋肉部ですが、「ハラミ」は腹側の肉であるのに対し、「サガリ」は背中側の肉であることが分かりました。
なお、地域によってもそれぞれの呼び方は異なり、北海道では横隔膜全体を「サガリ」と呼びますし、逆に本州では両方とも「ハラミ」と呼ぶそうです。
一方で九州ではしっかりと区別されることが多いようです。
焼肉屋で注文するときは注意が必要ですね。
「鶏の胸肉とささみ」の違いについてもまとめています。
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