「戸籍謄本」と「戸籍抄本」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも自分の戸籍が記録されている書類ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「戸籍謄本」と「戸籍抄本」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
戸籍謄本の定義
「戸籍謄本(こせきとうほん)」を広辞苑で調べると、
戸籍原本の全部を謄写した文書。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「戸籍謄本」は戸籍原本の全部を写した文書であることが分かりました。
「戸籍謄本」は戸籍に記されているすべてを写したものであるため、本人や配偶者、子どもなどの家族の名前なども記されます。
「戸籍謄本」は相続関係の手続きをする際に必要になるほか、パスポートの申請、年金の受給申請、本籍地以外での結婚や離婚の申請などにも必要となる書類です。
「戸籍謄本」の取得は、本籍地がある役所で申請しなければならないため、本籍地と現住所が違っている人は注意が必要です。
遠方に住んでいたりして本籍地がある役所に行くことが困難な場合は、委任状を記入して他の人に頼むか、必要書類を提出することで郵送での申請も可能です。
戸籍抄本の定義
「戸籍抄本(こせきしょうほん)」を広辞苑で調べると、
戸籍のうち請求者の指定した部分だけを転写した文書。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店
とのことで、「戸籍抄本」は戸籍のうち、請求者が指定した部分だけを写した文書であることが分かりました。
戸籍の原本には戸籍についてのあらゆる情報が記されています。戸籍の提出を求める際にも、実際はすべての情報を必要としないことが多いため、「戸籍抄本」で必要な情報のみを写してもらうことができるのです。
「戸籍抄本」は「戸籍謄本」と同様、本籍地のある役所で受け取ることができます。
つまり「戸籍謄本」と「戸籍抄本」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 戸籍謄本は「戸籍に記されている情報をすべて写した文書で、パスポートの申請や相続関係の手続き、年金の受給申請などの際に必要となる」
- 戸籍抄本は「戸籍に記されている情報から請求者が必要な情報のみを写した文書」
となり、「戸籍謄本」と「戸籍抄本」は大切な情報が記されているため取得するには注意が必要であることが分かりました。
内縁と事実婚の違いはこちらでまとめています。
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