「インスタント食品」と「レトルト食品」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも簡単な手順で食べられる食品ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「インスタント食品」と「レトルト食品」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
インスタント食品の定義
「インスタント食品」を広辞苑で調べると、
簡単な調理で飲食できる保存性加工食品。即席食品。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「インスタント食品」はほとんど調理せずに食べることができる加工食品であることがわかりました。
「インスタント食品」は水やお湯などを注いで食べるのが一般的です。
1950年代にインスタントラーメンが世界中に広まり、粉末スープの製造技術やフリーズドライの技術が発展して、様々な食品に応用されるようになりました。
レトルト食品の定義
「レトルト食品」を広辞苑で調べると、
特殊なフィルムの袋に調理済み食品を入れて密封し、レトルトを用いて殺菌したインスタント食品。レトルトパウチ食品。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「レトルト食品」は特殊な袋に殺菌・調理済みの食品を入れたものであることがわかりました。
「レトルト」とは加圧加熱処理を行う装置を意味します。
「レトルト食品」は食べる前に湯煎もしくは電子レンジでの過熱を行うのが一般的です。
アメリカで軍用携行食として開発されたのが始まりで、アポロ計画では宇宙食にも採用されました。
その後日本で普及し、数多くのレトルト食品が販売されるようになりましたが、売上の3分の1以上はレトルトカレーで占められています。
つまり「インスタント食品」と「レトルト食品」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- インスタント食品は「ほとんど調理せずに食べることができる加工食品」
- レトルト食品は「特殊な袋に入れられた殺菌・調理済みの食品」
となり、どちらも加工済みの食品ですが、「インスタント食品」は水やお湯を注いで乾燥状態から戻して食べるのに対し、「レトルト食品」は温めなおしてすぐ食べられるものであることが分かりました。
インスタントラーメンとカップラーメンの違いについてもまとめています。
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