「バーボン」と「スコッチ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもウイスキーの種類として耳にすることの多い言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「バーボン」と「スコッチ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
バーボンの定義
「バーボン」を広辞苑で調べると、
トウモロコシから作る蒸留酒。内側を焦がしたオークの新樽で熟成させる。アメリカのケンタッキー州バーボンで作られた。バーボン‐ウィスキー。
広辞苑 第七版 2304Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「バーボン」はトウモロコシを原料とするウイスキーで、アメリカのバーボンで作られることがわかりました。
バーボンは原料の51%をトウモロコシとするよう定められており、内側を焦がした新品のホワイトオーク樽を用いて、4~6年ほど熟成させます。
一般的にバーボンは甘みが強く、焦がした樽の香りを感じられます。

スコッチの定義
「スコッチ」を広辞苑で調べると、
スコッチ‐ウィスキーの略。スコットランド地方産のウィスキー。麦芽糖化液を発酵させ蒸留して長年貯蔵したもの。他の穀物を混合することもある。麦芽をピート(泥炭)で乾燥するので、独特の燻香がある。
広辞苑 第七版 1559Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「スコッチ」は麦芽を原料としたウイスキーで、スコットランドで作られることがわかりました。
また、スコッチウイスキーは大麦麦芽を原料とする「モルトウイスキー」、大麦麦芽と穀物を使用する「グレーンウイスキー」、この二種類をブレンドした「ブレンデッドウイスキー」の3種類に大きく分けられます。
スコッチの熟成にはワインやビール、バーボン、シェリー酒などで使用済みの古い樽を使うのが特徴で、最低3年以上、一般的には10~12年ものあいだ、じっくりと熟成させます。
樽からさまざまなお酒のエキスを吸収するスコッチは、重厚な味わいに仕上がります。

つまり「バーボン」と「スコッチ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- バーボンは「トウモロコシ原料のアメリカ産ウイスキーで、新品の樽で熟成させる」
- スコッチは「麦芽原料のスコットランド産ウイスキーで、ほかのお酒で使用済みの樽を用いて熟成させる」
となり、原料や製法の違いから「バーボン」は甘みが強く、焦がした樽の香りを強く感じられるのに対し、「スコッチ」は重厚な味わいが特徴的であることが分かりました。
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