「粉糖」と「泣かない粉糖」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも粉末状の砂糖のことですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「粉糖」と「泣かない粉糖」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
粉糖の定義
「粉糖」は広辞苑に記載がないため、「粉砂糖」と調べたところ、
グラニュー糖など純度の高い砂糖を粉末状に砕いたもの。微量のコーン‐スターチを混ぜるなどして、固まりにくくしたものもある。パウダー‐シュガー。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
「粉糖」は、グラニュー糖を粉末状に挽いて作る粉末の砂糖であることが分かりました。
「粉糖」は、工場で精製され食料品店などで販売されているのが一般的ですが、普通のグラニュー糖をコーヒーミルで挽いたり、乳鉢などで擂ったりして作ることも可能です。
また、「粉糖」には様々な粒度があり一般的なものは「XXX、XXXX、10X」とされていて、Xの数字が大きいほど粒度が細かくなります。
ちなみに、「粉糖」には固化防止にデキストリンが使用されているため、グラニュー糖の変わりとして紅茶やコーヒーに入れることはできません。
泣かない粉糖の定義
「泣かない粉糖」は広辞苑に記載がないため、レシピサイトなどで調べると、「泣かない粉糖」は粉糖を長時間溶けないようにした商品であることが分かりました。
「泣かない粉糖」は、粉糖の表面をコーティングすることで粉糖とお菓子の直接接触を避けて長時間溶けないように工夫が凝らされてます。また、湿気にも強くダマになりにくい特徴があります。
例えば、普通の粉糖であれば水を垂らすと水が染み込んでいきますが、「泣かない粉糖」の場合は、水を垂らしても砂糖が水を弾いて水滴のように乗っかった状態になります。
このように「泣かない粉糖」は湿気に強く長時間溶けにくい粉糖であることが分かります。
つまり「粉糖」と「泣かない粉糖」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 粉糖は「グラニュー糖を粉末状に挽いて作る粉末の砂糖のこと」
- 泣かない粉糖は「粉糖を長時間溶けないようにした商品」
となり、「粉糖」は粉末の砂糖であるのに対し、「泣かない粉糖」は溶けにくい粉糖であることが分かりました。
「ガムシロップとスティックシュガーの違い」についてもまとめています。
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