「ガムシロップ」と「スティックシュガー」の違い、あなたは説明できますか?
アイスコーヒーに添えてあるガムシロップと、ホットコーヒーに添えてあることの多いスティックシュガーですが両者の中身や使い分けはご存じでしょうか。
このページを読めば「ガムシロップ」と「スティックシュガー」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ガムシロップの定義
砂糖シロップに、結晶化を防ぎ粘性を増すためのアラビア‐ゴムを加えた甘味料。
広辞苑 第七版 612Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、以前は粘着性のある植物の樹液”アラビアゴム”使用していたことから「ガムシロップ」と呼ばれていましたが、現在は技術の向上によりアラビアゴムを使用しなくても砂糖の結晶化が防げることから、アラビアゴムは使用されていない場合がほとんどです。
そのため実際は砂糖と水を煮立たせた作ったシュガーシロップですが、名残で「ガムシロップ」と販売されているものも多くあります。
ガムシロップの原材料名には砂糖の他「果糖ぶどう糖液」との表示がありますが、果糖ぶどう糖液は低温になると甘さが強くなる特徴があり、反対に普通の砂糖を冷たい飲み物に入れると溶けにくいことなどからアイスコーヒーに入れる甘みはガムシロップが定番です。
スティックシュガーの定義
スティックシュガーは広辞苑に掲載が無いため、商品を見てみると中身はグラニュー糖であることが分かりました。
「グラニュー糖」を広辞苑で調べると
(granulated sugar)精糖の一種。さらさらした細かい粒状で、純度が高い。コーヒー・紅茶・菓子などに用いる。
広辞苑 第七版 861Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、グラニュー糖はサトウキビや甜菜糖の絞り汁を精製して結晶化したもので、さらさらとしているのが特徴です。
癖が無いのでコーヒーの風味を邪魔せず、溶けやすくさらさらとして甘さの調整がしやすいためコーヒーや紅茶に砂糖を加える場合にはグラニュー糖がよく使用されます。
つまり「ガムシロップ」と「スティックシュガー」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ガムシロップは「アラビアゴムを使用していたが現在は砂糖や果糖ぶどう糖液が使われており、冷たい飲み物にも溶けやすく低温で甘さが強くなるためアイスコーヒーやアイスティーなどに使用される」
- スティックシュガーは「グラニュー糖であり、さらさらと溶けやすく扱いやすいためホットコーヒーなどに使用する」
となり、ガムシロップはただの砂糖ではないことが分かりました。
また、冷たい飲み物と温かい飲み物とでガムシロップとスティックシュガーを使い分けていますがそこには明確な理由がありました。
また、上白糖とグラニュー糖の違いについてもこちらでまとめています。
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