「フッ素加工」と「セラミック加工」と「マーブルコート」の違い、あなたは説明できますか?
どれもフライパンなどの鍋のコーティングとしてお馴染みですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「フッ素加工」と「セラミック加工」と「マーブルコート」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
フッ素加工の定義
「フッ素加工」は広辞苑に掲載されていないため「フッ素」を調べると、
(fluorine)ハロゲン元素の一種。元素記号F 原子番号9。原子量19.00。淡黄色の気体。刺激性の臭気をもつ。化合力が甚だ強く、ほとんどすべての元素と直接化合する。猛毒。天然には蛍石・氷晶石などのフッ化物として産出。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「フッ素」は化合物として存在する物質であることが分かりました。
「フッ素加工」は「テフロン加工」とも呼ばれており、金属やセラミック製の鍋にフッ素樹脂をコーティングしたものを指します。
フッ素樹脂はフッ素と炭素を混ぜて作られる物質で、化学的に安定しており、耐熱性に優れています。
「フッ素加工」はフライパンなどの鍋の他にも、炊飯器の内釜やホットプレートなどにも使われています。
セラミック加工の定義
「セラミック加工」は広辞苑に掲載されていないため「セラミックス」で調べると、
①陶磁器類。広義にはセメント・ガラス・煉瓦などを含めていう。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②成形・焼成などの工程を経て得られる非金属無機材料の総称。従来の陶磁器類の製法を発展させ、ケイ酸塩以外にも適用したもの。
とのことで、「セラミックス」は陶磁器の名称で、成形して焼くことで作られる物質であることが分かりました。
「セラミック加工」は金属製の鍋に薄いセラミックの膜をコーティングしています。
耐熱性が非常に高く、400℃くらいまで耐えることができ、コーティングが劣化しづらいのが特徴です。
マーブルコートの定義
「マーブルコート」は広辞苑に掲載されていないため「マーブル」を調べると、
大理石。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「マーブル」は大理石であることが分かりました。
「マーブルコート」は、フッ素樹脂にマーブル(大理石)の粉を混ぜたものをフライパンなどにコーティングしたものを指します。
固い大理石が混ざっているということで、一般的なフッ素加工されている鍋よりも耐久性があるのが特徴です。
つまり「フッ素加工」と「セラミック加工」と「マーブルコート」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- フッ素加工は「金属製の鍋などにフッ素樹脂をコーティングすることで、耐熱性に優れている」
- セラミック加工は「金属製の鍋などに陶磁器であるセラミックをコーティングすることで、耐熱性が高い」
- マーブルコートは「フッ素樹脂に大理石の粉を混ぜたものをコーティングすることで、フッ素加工よりも耐久性がある」
となり、「フッ素加工」と「セラミック加工」と「マーブルコート」はそれぞれの特徴を見て使い勝手に合ったものを選ぶことが大切であることが分かりました。
テフロン加工とダイヤモンドコートの違いはこちらでまとめています。
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