「AR」と「VR」と「MR」の違い、あなたは説明できますか?
どれも映像技術に関する用語ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「AR」と「VR」と「MR」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ARの定義
「AR」を広辞苑で調べると、
[ augmented reality ] 拡張現実。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「AR」は現実を拡張する技術です。
現実世界での体験にデジタル情報を重ね合わせることにより、現実に存在するものに対して新たな価値を付加します。
ゲームなどでは、実際に目で見ている映像にCGで合成した映像を重ね、目の前にゲームのキャラクターが存在しているような演出をすることもできます。
VRの定義
「VR」を広辞苑で調べると、
[ virtual reality ] バーチャル‐リアリティー。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことです。
さらに「バーチャルリアリティー」について広辞苑で調べると、
コンピューターの作り出す仮想の空間を現実であるかのように知覚させること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
人間が行けない場所でのロボット操作などにも応用する。
仮想現実。仮想現実感。
とのことなので、「VR」は仮想空間を現実のように体感する技術であることがわかりました。
ヘッドセットやゴーグルを通して、デジタル上に再現された仮想空間をまるでその場にいるように体感することができます。
現実世界の情報から遮断されるため、ARよりも没入感があるのが特徴です。
MRの定義
「MR」を広辞苑で調べると、
[ mixed reality ] 仮想映像と現実映像を融合させて仮想体験を得ること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「MR」はARと同じように、現実の映像にデジタル情報を重ね合わせる技術です。
ただし、MRはARよりも情報量が大きいのが特徴です。
例えば、ARは視覚情報に2D映像を重ね合わせる程度であるのに対し、MRは3Dの情報を追加することが可能です。
つまり「AR」と「VR」と「MR」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ARは「現実世界の情報にデジタル情報を重ね合わせて、現実を拡張する技術」
- VRは「仮想空間を現実のように体感する技術」
- MRは「現実の映像に仮想映像を重ね合わせる技術で、情報量が多い」
となり、「AR」と「MR」は現実に情報を追加する技術であるのに対し、「VR」は現実にはないものを体感することができる技術であることが分かりました。
「手品とマジックの違い」についてもまとめています。
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