「三徳包丁」と「牛刀」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも料理をする際に食材を切るのに欠かせない道具ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「三徳包丁」と「牛刀」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
三徳包丁の定義
「三徳包丁」は広辞苑に掲載がないためWikipedia等で調べてみたところ、「三徳包丁」は別名「文化包丁」とも呼ばれ、日本の家庭では最も一般的な、多様性を志向した包丁だということがわかりました。
その名の通り、肉、魚、野菜の三つの用途に適しているという意味で名付けられました。
日本人の食生活が変化した明治維新以降、西洋から牛刀が伝わってきて、用いられるようになりましたが、その後、一般家庭にも海外の料理が広まるようになり、これまで日本にあった葉切包丁と出刃包丁、そして西洋の牛刀のそれぞれの特性を組み合わせて生まれたのが三徳包丁なのです。
当時は、葉切包丁の先端を斜めに切り落として尖らせたような形をしており、文化包丁と言われていましたが、その後、より使いやすくするために、背の部分を丸くしたものを三徳包丁と呼ぶようになったのです。
牛刀の定義
「牛刀」を広辞苑で調べると、
牛を切り裂くのに用いる大きな庖丁。洋包丁の一種。肉のほか魚や野菜を切るのに広く用いる。
広辞苑 第七版 749Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「牛刀」は硬い塊肉を切るのに優れた包丁で、三徳包丁に比べて刃が長く、幅が狭いのが特徴です。
更に「包丁」で調べると、図が載っており、牛刀は右から2番目の包丁であることが分かりました。
牛刀は、西洋で一般的に使われており「万能包丁」とも呼ばれています。
刃の形状から、肉の筋やかぼちゃなどの硬くて切りにくいものを切るのにも優れているようです。
つまり「三徳包丁」と「牛刀」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 三徳包丁は「肉も野菜も切ることができる包丁」
- 牛刀は「塊肉などの硬いもの、切りにくいものを切るのに優れた包丁」
となり、「三徳包丁」は幅広い種類の食材に使えるのに対し、「牛刀」は塊肉により特化した包丁であることがわかりました。
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