「アナウンサー」と「キャスター」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもテレビ番組などで「ニュースを伝える人」という印象がありますが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「アナウンサー」と「キャスター」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
アナウンサーの定義
「アナウンサー」を広辞苑で調べると、
ラジオやテレビでニュースを読んだり、司会・実況放送などをしたりする人。競技場・駅などで、放送により伝達・告知する係。
広辞苑 第七版 71より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、アナウンサーは私見や余計な発言をせずにニュースの原稿を正しく明瞭に伝えたり、実況中継では目の前の出来事を見たままに正確に伝えることが仕事となります。
また、アナウンサーは職業であるため、タレントが情報番組の司会進行を行ってもそれは「アナウンサー」とはなりません。
放送局に所属しているしていないに関わらず、アナウンサーは滑舌やイントネーションなど、はっきりと明瞭に情報を伝えるための訓練をした技術のある者となります。
キャスターの定義
「キャスター」を広辞苑で調べると、
ニュース‐キャスターの略。また、番組のあるコーナーを主宰する者についてもいう。
広辞苑 第七版 739Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「ニュースキャスター」を広辞苑で調べると、
ニュース番組で、解説を加えながら報道する人。アンカー‐マン。
広辞苑 第七版 2235Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、キャスターとはニュース番組などで状況を分析、解説しながら伝える「ニュースキャスター」を指すことが分かりました。
ニュース番組では放送局に所属するアナウンサーがキャスターを務めることもありますが、キャスターは職種ではなく番組内で報道を担当する一つの役割であるため、タレントや文化人、引退後のスポーツ選手などがキャスターを担う場合が多くあります。
また、キャスターは原稿や状況を正しく伝えるだけでなく、自身の知識や見解などを伝えることも求められます。
つまり「アナウンサー」と「キャスター」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- アナウンサーは「余計な発言をせず、原稿通りに正確且つ明瞭に情報を伝えたり、目の前の状況を見たままに伝える仕事」
- キャスターは「自身の知識なども混ぜながら、情報を解説して報道する人」
となり「ニュースを伝える」という点では一見似ているアナウンサーとキャスターですが、アナウンサーが職業であり正しく明瞭に伝えることが仕事なのに対し、キャスターは番組内の役割であり、自分の知識を織り交ぜて解説して伝える仕事であることが分かりました。
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