「アルコール」と「エタノール」の違い、あなたは説明できますか?
消毒でお馴染みの「アルコール」と「エタノール」ですが、両者に違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「アルコール」と「エタノール」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
アルコールの定義
「アルコール」を広辞苑で調べると、
炭化水素の水素原子をヒドロキシ基で置換した形の化合物の総称。ヒドロキシ基の数によって1価アルコール、2価アルコールなどと呼ぶ。分子量の小さいものは水によく混ざる刺激性の味をもつ液体だが、分子量の大きいものは固体。自然界に多くエステルとして存在。特に、最も普通なエチル‐アルコールのことをいう。
広辞苑 第七版 107Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「アルコール」には様々な種類がありますが、一般的に「アルコール」と言うと「エチルアルコール」を指すことが分かりました。
続いて「エチルアルコール」を調べると、
アルコール類の一つ。示性式C2H5OH 無色透明、特有の香りと味を持つ液体。揮発しやすく燃えやすい。糖類のアルコール発酵により生成し、酒類の成分となる。工業的にはエチレンを原料として合成し、溶剤、燃料、種々の化学薬品の合成原料となる。単にアルコールとも。酒精。エタノール。
広辞苑 第七版 327Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、一般的なアルコール=エチルアルコール=エタノールであることが分かりました。
そのため、我々がドラッグストアなどで手にする「消毒用アルコール」や「手指消毒液」、「消毒用エタノール」などはどれも名称は違うものの同じものという認識で問題ないようです。
但し、「キッチン用アルコール」と「手指用アルコール」だと、商品によっては成分が異なり手荒れしてしまう恐れもあることから注意書きを見て使用することが望ましいです。
エタノールの定義
「エタノール」を広辞苑で調べると、
エチル‐アルコールに同じ。
広辞苑 第七版 326Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、エタノール=エチルアルコールであることが分かりました。
また、エチルアルコールはアルコールの1つであり、一般的に「アルコール」と呼ばれるものは「エタノール」を指すことが分かりました。
つまり「アルコール」と「エタノール」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- アルコールは「複数の種類があるが、一般的にはアルコールはエチルアルコール(エタノール)を指す」
- エタノールは「エチルアルコールのこと」
となり、アルコールには種類があるものの、一般的に消毒用に使用するものはアルコールもエタノールも同じであることが分かりました。
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