「検診」と「健診」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも口にすると同じ「けんしん」という言葉ですが、意味や使い分けなどの明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「検診」と「健診」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
検診の定義
「検診」を広辞苑で調べると、
病気にかかっているかどうかを検査するために診察すること。
広辞苑 第七版 945より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、検診は体全体の健康状態をチェックするのではなく、「子宮がん検診」や「乳がん検診」などのがん検診に代表されるように、特定の疾患を早期に発見することを目的として行われる診察や検査のことを指すことが分かりました。
例えば「歯科検診」は虫歯や歯周病など特定の症状を発見することが目的であり、症状の進行のチェックや検査を行います。
検診を受ける事で疾患を早期に発見し、より早く治療することが出来ます。
健診の定義
「健診」を広辞苑で調べると、
健康診断の略。
広辞苑 第七版 945Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、続いて「健康診断」を広辞苑で調べると、
病気の予防・早期発見などのために医師が行う診断。
広辞苑 第七版 938Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、健診は特定の疾患の検査をするものではなく、身体全体の健康状態を確認し、病気を予防することをが目的の診察であることが分かりました。
そのため、特に気になる症状が無くても定期的に年に1回は会社や自治体などの健康診断を受ける事で自分の体の状態を把握することができ、血液検査等の数値などによっては生活習慣を見直すきっかけともなります。
歯科医の定期健診も同様に、歯や口の中の健康状態をチェックするもので、子供であれば虫歯を予防する歯磨きの指導やアドバイスをもらうなどします。
つまり「検診」と「健診」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 検診は「特定の疾患を早期に発見・治療することを目的とした診察や検査」
- 健診は「身体全体の健康状態を確認することを目的とし、生活習慣を見直すきっかけにもなる検査」
となり、検診と健診では診察の目的が異なることが分かりました。
もちろん健診で疾患が見つかるきっかけになることもありますので、何も症状が無くても定期的に健診を受ける事が健康維持に繋がります。
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