「妖怪」と「おばけ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも怖いものの代表で、怪談話や昔話に登場しますが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「妖怪」と「おばけ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
妖怪の定義
「妖怪」を広辞苑で調べると、
人知では解明できない奇怪な現象または異様な物体。ばけもの。
広辞苑 第七版 3010Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「妖怪」は人間にはなかなか理解ができない現象を起こす、非現実的な物体だということが分かりました。
日本では昔から妖怪が出てくる話が語り継がれていますが、はじめは文章のみだったものが時代が進むにつれて絵巻物で姿を表現されるようになりました。
また、嵐や災害、疫病といった人間の力ではどうすることもできない自然災害を妖怪の仕業としていたことが「妖怪」の起源とされています。
「妖怪」は時代が進むにつれて徐々にキャラクター化していき、伝承よりも娯楽として「妖怪」が登場することが多くなっていき、現代では漫画やアニメーションなどに数多く登場し、子どもから大人まで幅広く愛されるものとなっています。
おばけの定義
「おばけ」を広辞苑で調べると、
ばけもの。へんげ。妖怪。また、奇怪なもの、ばかでかいもの。
広辞苑 第七版 435Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「おばけ」は「おばけカボチャ」など本来の姿より異常に大きなものを指すときに使うことが分かりました。
また、妖怪や幽霊などを総じて「おばけ」と言ったりしますが、細かく分けるとそれぞれ意味は違ってくるようです。
つまり「妖怪」と「おばけ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 妖怪は「日本で昔から語り継がれる非現実的な物体」
- おばけは「異常に大きく変化したもの」
となり、「妖怪」は現実には存在しない物体であるのに対し、「おばけ」は異様に大きいものなどを指す例えであることが分かりました。
おばけと幽霊の違いはこちらでまとめています。
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