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説明できる?霧(きり)と霞(かすみ)と靄(もや)の違い。定義は?広辞苑より。

自然・現象・生物

「霧(きり)」と「霞(かすみ)」と「靄(もや)」の違い、あなたは理解していますか?

1度は聞いたことがあるこれらの言葉ですが、きちんと説明できる人は少ないと思います。

このページを読めば「霧」と「霞」と「靄(もや)」の違いがわかります。

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広辞苑より

広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。

霧の定義

地面や海面に接した気層中で水蒸気が凝結し、無数の微小な水滴となって大気中に浮遊し、煙のように見えるもの。古くは春秋ともに霞かすみとも霧ともいったが、平安時代以降、春立つのを霞、秋立つのを霧と呼び分ける。気象観測では水平視程が1キロメートル未満の場合をいい、1キロメートル以上は靄もやという。

広辞苑 第七版 P786より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、霧は「秋に水蒸気が空気中に浮かび、1km未満の狭い範囲までしか見えない現象」を指すことが分かりました。

「秋」と「1km未満の範囲」なのがポイントです。

霞の定義

微細な水滴が空中に浮遊するため、空がぼんやりして遠方がはっきりと見えない現象。古くは、春秋ともに霞とも霧ともいったが、後世は、春のを霞、秋のを霧という。

広辞苑 第七版 P554より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、霞は「春に水蒸気が空気中に浮かび、1km未満の狭い範囲までしか見えない現象」を指すことが分かりました。

現象自体は「霧」と同じですが、「春」なのがポイントです。

靄(もや)の定義

大気中に低く立ちこめた細霧・煙霧など。気象観測では水平視程が1キロメートル以上の場合をいい、1キロメートル未満は霧。

広辞苑 第七版 P2924より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、靄は1km以上の遠くまで空気中のぼんやりとした様子が確認できるため、近場しか確認できない霧・霞に比べ、霧が薄い状態なのがわかります。

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つまり「霧」と「霞」と「靄(もや)」の違いは?

つまりそれぞれの違いは

  • 霧は「空気中浮かんだ水蒸気により、秋に遠くが見えなくなる現象」
  • 霞は「空気中浮かんだ水蒸気により、春に遠くが見えなくなる現象
  • 靄(もや)は「霧が薄く、遠くまで見えている現象」

となります。

霧と霞には季節の違いが、靄には薄くて遠くまで見えることの違いがあることがわかりましたが、どれも「水蒸気が空中に浮かんだ状態」であることに変わりありません。

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