「タクシー」と「ハイヤー」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもお金を払って目的地まで車で送り届けてもらうサービスですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「タクシー」と「ハイヤー」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
タクシーの定義
「タクシー」を広辞苑で調べると、
街中などで求めに応じて目的地まで客を乗せ、所定の料金を取る貸切の営業用自動車。
広辞苑 第七版 1787より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、運転距離・所要時間に応じて乗車料金が上がっていくシステムの貸切の運転サービスであることが分かりました。
中には空港までなどの長距離の定額プラン、観光などに便利な時間貸し制があるほか、陣痛時や出産後の1か月健診などに使えて破水の汚れにも対応してくれる「陣痛タクシー」などオリジナルのプランが用意されていることも珍しくありません。
タクシーと言えば駅前や病院前などに停車しているものに乗り込んだり、走行中の車を手を上げて停めるほか、電話で依頼するのがスタンダードでしたが、最近ではスマホアプリで簡単に手配できるようになるなどより身近な存在でもあります。
ハイヤーの定義
「ハイヤー」を広辞苑で調べると、
(賃貸・賃借の意)客の求めに応じ、営業所から派遣する運転手つきの乗用車。
広辞苑 第七版 2317Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ハイヤーは街中に走っているものを手を上げて停めたり、駅前に停車しているものに乗り込むのではなく、完全予約制で営業所から客の元に向かい、客を降ろした後は営業所に帰るというシステムであることが分かりました。
ハイヤーには高級車が使われている場合も多く、会社の重役や海外からの要人を乗せるために利用されることもあります。
また、料金体系も異なり、客が乗っている間の料金だけでなく、営業所を出発して営業所に戻るまでの金額が組み込まれているためタクシーよりも割高となります。
しかし地域によってはタクシー会社の会社名が「〇〇ハイヤー」だったりするなど、ハイヤーとタクシーが区別されていない場合もあります。
つまり「タクシー」と「ハイヤー」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- タクシーは「電話やアプリで配車するほか、街中にいる車に乗車して目的地までの料金を払うシステム」
- ハイヤーは「完全予約制で、営業所から客の元に行き、客を降ろしたあとは営業所に戻るシステムで高級車が用意されていることもあるなど値の張るサービス」
となり、タクシーは気軽に乗れるもの、ハイヤーは重役や要人などが乗るために予め予約しておくVIPな運転手付きの車という違いがあることが分かりました。
しかし実際には地域により、タクシーを「ハイヤー」と呼んでいたり、タクシーでも営業所から出発したり、またはハイヤーとつく会社の車が駅で客待ちをしていたりとあやふやな場合もあります。
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