陸上競技の「短距離」と「中距離」と「長距離」の違い、あなたは理解していますか?
走る距離が違うのは分かっていても具体的に何メートル?何キロメートル?というのは経験者でないとなかなか把握できませんよね。
このページを読めば「短距離」と「中距離」と「長距離」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
短距離の定義
陸上競技で普通400メートル以下、競泳で200メートル以下のもの。
広辞苑 第七版 1843Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、陸上競技の短距離走は400m以下の距離を走り、順位や記録を競う種目となります。
また、スタートは”スターティングブロック”という器具を用いて、地面に手をついて屈む”クラウチングスタート”となり、割り当てられたレーン(セパレートレーン)を走ります。
短距離走は距離が短いため、走るスピードだけでなくスタートの瞬発力が大切な競技です。
中距離の定義
陸上競技で普通800~5000メートル未満、競泳で400〜800メートル未満のもの。
広辞苑 第七版 1887Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、陸上競技の中距離走は800~5000m未満の距離を走り、順位や記録を競う種目となります。
スタートは立った姿勢から走る”スタンディングスタート”となり、どのコースを走っても良い”オープンレーン”となります。
中距離走はトラックを数周するため、スタートの瞬発力に加え、速いスピードを維持する持久力が必要となる過酷なスポーツと言われています。
長距離の定義
陸上競技で普通5000メートル以上、競泳で1500メートル以上のもの。
広辞苑 第七版 1900Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、陸上競技の長距離走は5000m以上の長い距離を走り、順位や記録を競う種目となります。
スタートは立った姿勢から走る”スタンディングスタート”となり、どのコースを走っても良い”オープンレーン”となります。
長い距離を走るため、スタートの瞬発力よりも戦略や持久力が重要な競技です。
また、小学校や中学校で長い距離を競い合う時は一般的な長距離よりも距離が短いため長距離ではなく、”マラソン大会”や”持久走記録会”と呼ばれています。
つまり陸上競技の「短距離」と「中距離」と「長距離」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 短距離は「400m未満の距離を走る種目で、クラウチングスタートを用いる」
- 中距離は「800~5000m未満の距離を走る種目で、スタンディングスタートを用いる」
- 長距離は「5000m以上の長い距離を走る種目で、スタンディングスタートを用いる」
となり、走る距離によって明確に呼び分けられていることが分かりました。
ただ走ると言っても種目により必要な力や戦略がことなるのは奥深いですね。
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