「捜索」と「捜査」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも捜査機関において問題解決に向けてよく使われている言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「捜索」と「捜査」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
捜索の定義
「捜索」を広辞苑で調べると、
さがし求めること。たずねさがすこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
裁判官・検察官・司法警察職員が、証拠物件または犯人を発見するため、強制的に家宅・身体・物件などについてさがし求めること。
とのことで、「捜索」は問題解決に繋がる手がかりを探し求めることを表すことがわかりました。
例えば、遭難事故などによる行方不明の人や物を探し求めることや、家宅捜索のように容疑の証拠などを見つけるために、住居や社屋に立ち入ることも「捜索」と言えます。
このように、「捜索」は問題解決の糸口を探すことに焦点を置いている言葉と言えるでしょう。

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捜査の定義
「捜査」を広辞苑で調べると、
さがしてとりしらべること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
捜査機関が、公訴の提起・維持のため、犯人および犯罪事実に関する証拠を発見・収集すること。
とのことで、「捜査」は問題解決をするために、証拠を発見・収集することが目的であることがわかりました。
例えば、事件が起きたときに、捜査機関が犯人を確保して証拠を収集し逮捕するまでの一連の流れを「捜査」と呼びます。
前述した「捜索」と意味合いは似ていますが、「捜査」は問題解決をするために、証拠を探すことを目的としていることが分かります。

つまり「捜索」と「捜査」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 捜索は「問題解決へ繋がる手がかりを探し求めること」
- 捜査は「問題解決となる証拠を発見・収集すること」
となり、「捜索」は問題解決の手がかりを探すのが目的であるのに対し、「捜査」は問題解決の証拠を探す事が目的であるということが分かりました。
「被告人と被疑者と容疑者の違い」についてもまとめています。
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