「姿勢」と「体勢」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも人間の体の動作における形を表す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「姿勢」と「体勢」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
姿勢の定義
「姿勢」を広辞苑で調べると、
からだの構え。事に当たる態度。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「姿勢」は何かをするときのからだの構えや、向き合い方を指すことが分かりました。
からだの中でも特に背筋の状態を表現する場合に使うことが多い言葉で、例えば「姿勢が良い」というと背筋が伸びている状態、「姿勢が悪い」というと背筋が曲がっている状態をいいます。
ちなみに、人間には姿勢反射というものがあり、脊髄から信号が伝わって体の姿勢や運動中の平衡を適切に維持しています。
重力がある空間において2本足で立つというのはとても不安定な状態ですが、姿勢反射によって各部位の筋肉をコントロールしているため、姿勢を保つことができます。


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体勢の定義
「体勢」を広辞苑で調べると、
からだのかまえ。姿勢。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「体勢」も姿勢と同じ意味であることがわかりました。
ただし「体勢」の場合は特に体の部位に限定はなく、体全体の状態に対して用いられることが一般的です。
何らかの目的があって取る格好のことを言うことが多く、ボーっと立っているような状態にはあてはまりません。
例として以下のような使い方があります。
- ゴールのチャンスだと思いシュートの体勢に入った。
- 柔道で得意な体勢に持ち込み勝利した。

つまり「姿勢」と「体勢」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 姿勢は「からだの構えで、主に背筋の状態のことをいう」
- 体勢は「からだ全体の構えで、何らかの動作を始めようとするときの恰好」
となり、どちらも同じからだの構えという意味ですが、「姿勢」は主に背筋の状態を指す言葉であるのに対し、「体勢」は体全体の状態を指す言葉であることが分かりました。
「厚かましいと図々しい」の違いについてもまとめています。
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