「おしるこ」と「ぜんざい」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもあんこにお餅を加えた甘くておいしい料理ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「おしるこ」と「ぜんざい」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
おしるこの定義
「しるこ」を広辞苑で調べると、
小豆の餡あんを水でのばし、餅または白玉などを入れたもの。漉餡こしあんのものと粒餡のものとがある。
広辞苑 第七版 1488Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「おしるこ」はあんこに水を加えてとろとろにして餅や白玉を入れた食べ物であることが分かりました。
その形状から、冬になると飲み物の自動販売機に缶入りの「おしるこ」が販売されています。
ぜんざいの定義
「ぜんざい」を広辞苑で調べると、
関西では、つぶし餡あんの汁粉。関東では、栗餅・道明寺餅・白玉餅などに濃い餡をかけたもの。
広辞苑 第七版 1660Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ぜんざい」は関西と関東で少し作り方が違うことが分かりました。
関東では餅のほかにも、栗の甘露煮などに汁気の少ない餡をかけたものを「ぜんざい」と呼び、粒餡のものもこし餡のものもあります。
関西では粒餡をかけたものを「ぜんざい」と呼び、こし餡をかけたものは「おしるこ」となります。
「ぜんざい」の由来は諸説ありますが、仏教用語である「善哉」を「よきなか」と呼び、初めてぜんざいを食べたときにあまりのおいしさに「善哉」と叫んだことから名付けられました。
「よきなか」とは、仏が弟子を誉めるときに使う言葉です。
つまり「おしるこ」と「ぜんざい」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- おしるこは「小豆の餡に水を加えてのばしたものを餅にかけたもの」
- ぜんざいは「汁気のない粒餡やこし餡を餅にかけたもの」
となり、「おしるこ」は汁気が多い食べ物であるのに対し、「ぜんざい」は汁気のない食べ物であることが分かりました。
高い餅と安い餅の違いはこちらでまとめています。
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