「詩」と「詞」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも「し」と読み、見た目も似ている漢字ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「詩」と「詞」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
詩の定義
「詩」を広辞苑で調べると、
文学の一部門。風景・人事など一切の事物について起こった感興や想像などを一種のリズムをもつ形式によって叙述したもの。押韻・韻律・字数などの律格あるものと、散文的なものとがあり、また、叙事詩・抒情詩・劇詩などに分ける。ポエトリー。ポエム。
広辞苑 第七版 1236Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「詩」は風景や感情などを一定のリズムに乗せて綴ったものであることが分かりました。
「詩」にはさまざまな形態があり、「五・七・五・七・七」で構成される「短歌」や「五・七・五」の「俳句」も「詩」に分類されます。
そして、「短歌」や「俳句」のように一定のリズム、形式に沿った「詩」を「定型詩」、決まりがなく自由に書かれたものを「散文詩」と言います。
日本人で有名な詩人には、谷川俊太郎、金子みすゞ、夏目漱石などがおり、国語の教科書に載るなど、時代を超えて私たちの身近なところに存在しています。
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詞の定義
「詞」を広辞苑で調べると、
言葉。字句。詩歌。文章。
広辞苑 第七版 1236Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「詞」は言葉や文章を意味することが分かりました。
「詞」は主に楽曲に合わせて歌われる文章のことで、「歌詞」のことです。
「詩」は言葉のみで私たちに訴えかけてくるのに対し、「詞」は楽曲も併せて私たちに訴えかけるのです。
つまり「詩」と「詞」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 詩は「一定のリズムで風景や感情を綴る言葉で、さまざまな形態がある」
- 詞は「楽曲に合わせて歌われる言葉で、決まりはなく自由に作られる」
となり、「詩」は一定のリズムで綴られる言葉であるのに対し、「詞」は楽曲に合わせて歌われる言葉であることが分かりました。
辞典と事典と字典と辞書の違いはこちらでまとめています。
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