「災害」と「公害」と「天災」の違い、あなたは説明できますか?
いずれも何かしらの要因によって被害を受けることですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「災害」と「公害」と「天災」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
災害の定義
「災害」を広辞苑で調べると、
自然現象や人為的原因によって、人間の社会生活や人命に受ける被害。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「災害」は、異常な自然現象や人的原因によって受ける、人の命や社会生活に関わる被害であることが分かりました。
「災害」は人間に影響を及ぼす事態に限られ、例えば洪水や土砂崩れが発生してもそこに人がいなければ、誰も被害や損失を受けませんので「災害」とは呼びません。
「災害」により被害を受けた地域を被災地、被害を受けたものを被災者と言います。
公害の定義
「公害」を広辞苑で調べると、
企業活動によって地域住民のこうむる環境災害。煤煙・有毒ガスによる大気汚染、排水・廃液による河川・地下水の汚濁、産廃などによる土壌汚染、地下水の大量採取による地盤沈下、機械や工場の騒音・振動・悪臭など。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「公害」は、企業活動に伴って生じる地域住民への環境災害であることが分かりました。
「公害」は環境基本法で、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭に分けられています。これらの公害は、人の健康や生活環境、さらには動植物の生育環境に被害を及ぼす可能性があります。
天災の定義
「天災」を広辞苑で調べると、
暴風・地震・落雷・洪水など、自然界の変化によって起こる災害。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「天災」は、自然界の変化によって起こる災害であることが分かりました。
「天災」は地震、台風、雷、洪水などの自然現象によって引き起こされる災害を指します。「天災」は自然災害とも呼ばれ、人間社会に大規模な災害をもたらすことがあります。
つまり「災害」と「公害」と「天災」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 災害は「異常な自然現象や人的原因によって人の命や社会生活に関わる被害のこと」
- 公害は「企業活動に伴って生じる地域住民への環境災害のこと」
- 天災は「自然界の変化によって起こる災害のこと」
となり、「災害」には人為的なものも含むのに対し、「天災」は自然界の変化によって起こる災害であることが分かりました。
「高波と波浪の違い」についてもまとめています。
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