「ろうと(漏斗)」と「じょうご」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも液体などを別の容器に移す場合に用いられる器具ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「ろうと(漏斗)」と「じょうご」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ろうと(漏斗)の定義
「ろうと(漏斗)」を広辞苑で調べると、
「じょうご」に同じ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ろうと(漏斗)」はじょうごの同義語であることが分かりました。
「ろうと(漏斗)」は、理科の実験でビーカーなどに液体を移す際に使われる円錐状の器具です。
円錐状の先がストロー状になっているので移し替える容器へ液体をこぼさず入れられることが「ろうと(漏斗)」の特徴です。
ちなみに、「ろうと(漏斗)」の語源の由来は中国から漏斗という漢字が日本へ伝わりそれを「ろうと」と呼ぶようになったことからとされています。
じょうごの定義
「じょうご(漏斗)」を広辞苑で調べると、
形状が朝顔の花に似、その下部の筒口を瓶・徳利・壺などの口にはめ、上部から酒・醤油・油などの液体を注ぎ入れるのに用いる器具。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「じょうご」は液体などを口の細い容器に注ぎ入れるのに用いる器具であることが分かりました。
「じょうご」は液体や固形物、細かい粒状のものなどを他の容器に移し替える際に使われます。
例えば液体であれば醤油やお酒などの食料から、パーム油などのような油の移し替えなどに用いられ、油であれば汚れを漉しながら別の容器に移し替えられるなどの利点があります。
また、「じょうご」の種類には、アルミニウムやステンレス、プラスチック製の物から、化学実験などで使用されるガラス製のものがあります。
つまり「ろうと(漏斗)」と「じょうご」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ろうと(漏斗)は「実験でビーカーなどに液体を移す際に使われる円錐状の器具のこと」
- じょうごは「液体などを口の細い容器に注ぎ入れるのに用いる器具のこと」
となり、「ろうと(漏斗)」は実験で液体を移し替える際に使用するじょうごを指すのに対し、「じょうご」は液体などを別の容器に移し替える際に使用する円錐状の器具であることが分かりました。
「虫眼鏡とルーペの違い」についてもまとまています。
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