「マーカー」と「マジック」と「サインペン」の違い、あなたは説明できますか?
どれもポピュラーな筆記具ですが、三者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「マーカー」と「マジック」と「サインペン」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
マーカーの定義
「マーカー」を広辞苑で調べると、
印をつけるための筆記具・器具。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「マーカー」はしるしをつけるための筆記具であることが分かりました。
インクの種類によって「水性マーカー」「油性マーカー」に分けられます。
ペン先が太めのフェルトペンになっているものが一般的ですが、現在ではクレヨンのような「固形マーカー」や、芯をゲル化した「ゲルマーカー」などもあります。
マジックの定義
「マジック」を広辞苑で調べると、
マジック‐インキの略。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことでした。
さらに「マジックインキ」を広辞苑で調べると、
速乾性のインクを用いるフェルトペン。商標名。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「マジック」は寺西工業化学株式会社が発売している油性マーカーであることが分かりました。
「マジックインキ」は商標名のため、本来は寺西工業化学株式会社が発売しているもののみを指しますが、現在では油性のフェルトペン全般を「マジック」と呼んでいます。
サインペンの定義
「サインペン」を広辞苑で調べると、
細字用のフェルト‐ペン。商標名。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「サインペン」はペン先が細めになっている水性のフェルトペンであることが分かりました。
「サインペン」はもともとぺんてるの商標名ですが、「マジック」と同様、現在では水性のフェルトペン全般を「サインペン」と呼んでいます。
「マーカー」も「マジック」も「サインペン」も、フェルトペン(ペン先に繊維質の芯を使い毛細管現象によってインクを吸い上げる構造のペン)の一種です。
フェルトペンの先駆けは前述の「マジックインキ」で、その名の通りペン先にはフェルトが使われていました。
しかし、そのために太い線しか書けず、油性インクは裏移りしてしまうという問題点がありました。
アクリル繊維のペン先と水性インクでこれらの問題を解消したのがサインペンです。
つまり「マーカー」と「マジック」と「サインペン」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- マーカーは「しるしをつけるための筆記具でフェルトペンの一種」
- マジックは「ペン先が太めになっている油性インクのフェルトペン」
- サインペンは「ペン先が細めになっている水性インクのフェルトペン」
となり、「マーカー」は油性・水性の区別なく、しるしをつけるためのフェルトペンであるのに対し、「マジック」は太めの油性フェルトペン、「サインペン」は細めの水性フェルトペンであることが分かりました。
水彩絵の具とアクリル絵の具の違いはこちらでまとめています。
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