日食と月食の違い、あなたは説明できますか?
日食と月食は太陽・月・地球の位置関係によるものということは分かっても、即座に説明できる人は意外と少ないかもしれません。
このページを読めば「日食」と「月食」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
日食の定義
月が太陽と地球との間に来て太陽光線をさえぎる現象。太陽面が月面により全部おおわれる時を皆既食、太陽面が月のまわりに環状にはみ出す時を金環食、月面が太陽面の一部をおおう時を部分食という。にっそく。
広辞苑 第七版 2225Pより [発行所:株式会社岩波書店]
日食は「太陽-月-地球」という位置関係であり、月が太陽の一部や全部を覆うことによって太陽が通常とは違う見え方を指すことが分かりました。
また、太陽の覆われ方(地球からの見え方)により皆既日食・金環日食・部分日食と名前が違います。
日食は一年に1~5回ほど起きていますが、観測できる場所が限られるため、実際に目にする機会は部分日食であれば数年に一度、皆既日食・金環日食は十数年~数十年に一度となります。
月食の定義
(lunar eclipse)地球が太陽と月との間にきて一直線に並び、太陽の光をさえぎるため、月の光る面が一部または全部にわたって欠けること。欠けた部分は暗赤色に見える。
広辞苑 第七版 923Pより [発行所:株式会社岩波書店]
月食は「太陽-地球-月」という位置関係であり、太陽の光が届かず地球の影が月にかかることで月の光が欠け、欠けた部分が赤っぽく見えることが分かりました。
また、影になっている部分の大きさにより皆既月食・部分月食と言います。
月食の頻度は一年に2回ほどと少ないですが、地球上のどこからでも観測できるために日食よりも見る機会が多くなります。
つまり「日食」と「月食」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 日食は「太陽-月-地球という位置関係であり、月が太陽の一部や全部を覆う現象」
- 月食は「太陽-地球-月という位置関係であり、地球の影が月にかかることで月の光が欠け、欠けた部分が赤っぽく見える現象」
となります。
日食の方がレアではありますが、どちらも珍しく神秘的な現象のため日食や月食の夜には空を見上げたいものです。
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