「公売」と「競売」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも売買をするときに使用される言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「公売」と「競売」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
公売の定義
「公売」を広辞苑で調べると、
法律の規定に基づき公の機関により強制的に行われる売買。民事執行として行われる売却および租税滞納処分における換価処分が主なもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「公売」は税金を滞納した場合に、滞納した税金を回収するために強制的に行われる売買のことだということが分かりました。
詳しくは、滞納税庁が、国税微収法に基づいて、滞納した税金を回収するために差し押さえた不動産や動産を換価するための手続きのことを言います。
「公売」は市場価格より物件を安く購入できる、諸費用を安く抑えられる、市場に出回っていない物件が購入できるなどのメリットがあると言われています。
このようなことから、「公売」は滞納した税金を回収することを目的とし、国家期間が行う売買のことだと言うことが分かります。
競売の定義
「競売(きょいうばい・けいばい)」を広辞苑で調べると、
多数の買手に価格のせりあわせ、最高の値をつけた者に売ること。オークション。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「競売」は販売目的で出品された物品を、多数の買い手で競り合いをして一番高い値段を付けた人に売ることを指すことが分かりました。
「公売」は国家機関で行われますが、「競売」は裁判所によって行われ、強制競売、不動産競売、動産競売などがあります。
「競売」の例としては、生鮮食品の卸売市場、中古自動車などの競り、美術品競売専門業者による美術品や骨董品などの売買があります。
つまり「公売」と「競売」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 公売は「国家機関によって行われ、滞納した税金を回収することを目的とした売買のこと」
- 競売は「裁判所によって行われ、競り合いをして一番高い値段を付けた人に売ること」
となり、「公売」は国家機関が行う売買であるのに対し、「競売」は裁判所によって行われる競り合いのことであることが分かりました。
「定価と希望小売価格とオープン価格の違い」についてもまとめています。
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