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定価と希望小売価格とオープン価格の違い。定義・意味・使い方は?広辞苑より。

生活

「定価」と「希望小売価格」と「オープン価格」の違い、あなたは説明できますか?

どれも商品の値段を表すものですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「定価」と「希望小売価格」と「オープン価格」の違いがわかります。

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広辞苑より

広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。

定価の定義

「定価」を広辞苑で調べると、

商品の、前もって決めてある売値。

広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、「定価」はあらかじめ決められた価格であることが分かりました。

メーカーが「定価」を決め、小売店は「定価」で販売します。「定価」は、小売店が勝手に上げたり下げたりすることができず、拘束力があります。

たとえば、本は日本全国どこで買っても同じ価格です。本来、メーカーが小売店に定価での販売を指示することは再販売価格維持と言われ法律で原則禁止されていますが、書籍・雑誌・新聞・音楽・タバコは例外として定価販売が認められています。

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希望小売価格の定義

「希望小売価格」は広辞苑に掲載がないためインターネット等で調べてみたところ、メーカーが小売店に希望として提示する販売価格であることが分かりました。

「定価」と同じくメーカーから提示される価格ですが、「希望小売価格」には拘束力がありません。小売店が自由に価格を上げたり下げたりできます。実際にいくらで販売するかは小売店の判断に委ねられています。

以前は、メーカーから提示される価格は拘束力の有無にかかわらず「定価」とされていましたが、値上げや値下げができない「定価」と混同する恐れがあることから「希望小売価格」という表現が生まれました。

オープン価格の定義

「オープン価格」を広辞苑で調べると、

メーカーが希望小売価格を示さず、小売業者に自由に決めさせる価格。オープン‐プライス。

広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、「オープン価格」とはメーカーで具体的な価格を設定せず、小売店が自由に設定できる販売価格であることが分かりました。

現在は、ほとんどの家電製品が「希望小売価格」から「オープン価格」に移行しています。「オープン価格」になった経緯は1980年代に遡ります。

家電業界で価格競争が激しくなった際、「希望小売価格から〇%引き」のように、安くお得に見えるような価格表示が多く見られました。「希望小売価格」は割引率や価格差を強調するために使われるものとなってしまったのです。そこで登場したのが「オープン価格」です。割引率や割引額を表示できないようにするため、メーカーは「希望小売価格」を提示せず「オープン価格」へと移行しました。

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つまり「定価」と「希望小売価格」と「オープン価格」の違いは?

つまりそれぞれの違いは

  • 定価は「メーカーがあらかじめ決めた価格」
  • 希望小売価格は「メーカーが小売店に対して希望として提示する価格」
  • オープン価格は「メーカーは価格を決めず、小売店が自由に決められる価格」

となり、価格決定権がメーカーと小売店のどちらにあるか、また、メーカーが決めた価格の拘束力の有無に違いがあることが分かりました。

「買いだめと買い占めとまとめ買いの違い」についてもまとめています。

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