「手切れ金」と「慰謝料」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも人間関係のトラブルなどで耳にすることがある言葉ですが、これらのお金にはどのような違いがあるのでしょうか。
このページを読めば「手切れ金」と「慰謝料」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
手切れ金の定義
「手切れ金」を広辞苑で調べると、
手切れに際して、相手に与える金銭。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「手切れ金」は互いの関係を絶つ際に、相手に与える金銭であることが分かりました。
「手切れ」とは、特に男女間に置いてのそれまでの互いの関係を絶つことを指します。
「手切れ金」は関係の清算を目的として一方が他方に支払うお金ですが、あくまでも法的強制力はなく、双方の合意で受け渡されることが特徴です。
そのため、金額などについても双方で決めることとなります。
慰謝料の定義
「慰謝料」を広辞苑で調べると、
生命・身体・自由・名誉・貞操などを侵害する不法行為によって生じた精神的苦痛に対する損害賠償。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「慰謝料」は、不法行為を原因として生じた精神的な苦痛に対して支払う損害賠償の一種であることが分かりました。
原因は不法行為であり、正式な手続きによって請求することで法的強制力が生じます。つまり、その場合には、請求された側には支払う義務が生じることになります。
損害賠償とは「民法上、債務不履行や不法行為によって人の被った損害を債務者や加害者が金銭の給付その他の方法で填補すること(広辞苑 第7版より)」であり、法律上の被害者が存在するという点も、手切れ金とは大きく異なる点です。
つまり「手切れ金」と「慰謝料」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 手切れ金は「任意、双方の合意によって支払いや金額が決まるもの」
- 慰謝料は「不法行為を原因として、法的に請求の可否や金額が決定するもの」
となり、「手切れ金」は任意で決めるもの、「慰謝料」は、法的な手順で決まる、法的強制力のあるものであることが分かりました。
「定価と希望小売価格とオープン価格の違い」についてはこちらの記事でまとめています。
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